アウトドアの醍醐味はいろいろあるが、仲間たちと火を囲んでワイワイと調理する時間は、メインイベントのひとつ。そこに懐かしくも新しい趣向をプラスしてくれるギアが現れた。名前は「ヒバリン」というらしい。
レトロなデザインのストーブで知られるメーカーであるアラジンが、2018年に立ち上げたブランド、センゴクアラジン。その新作となる「ヒバリン」は、日本のトラディショナルなコンロである“火鉢”と“七輪”からネーミングされたもの。あのホッとする暖かさを、現代的に再解釈した1台だ。
火鉢・七輪がベースとはいうものの、燃料はガスだから、わざわざ炭火を起こす必要はない。カセットボンベをセットして、ツマミをひねれば即・点火のお手軽仕様だ。
そのまま鍋やフライパンを乗せてももちろんOKだが、付属のグリルキットを使えば、“焼く・炙る”料理も可能になり、その楽しみ方がさらに広がる。2重構造の網で遠赤外線で焼けるグリルキットは、食材の焼きムラを抑えて、中までじっくり焼き上がるから、味も格別だ。「ヒバリン」を囲んで、酒を片手につまみを炙ったりしたら最高だろう。
丸みを帯びた何とも愛らしいデザインは、機能面でもひと役買っている。中央がへこんだ独特の天板がバーナー部分をぐるりと囲み、屋外で風が吹いても火が消えにくくなっているのだ。カラーはレッドとイエローのポップな2色展開。お好みでどうぞ。
炭火を起こす火鉢や七輪は、味も雰囲気も良いけど、ちょっと扱いにくかった。そんな両者の課題を見事に解決した「ヒバリン」。大人になって忘れてしまった感覚を思い起こさせる、ノスタルジックなワクワク感。アウトドアで過ごす夜に、またひとつ楽しみが増えそうだ。
[問い合わせ]センゴクアラジン0120-88-3090aladdin-aic.com中山秀明=文