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親友が裁判官になったことが転機に

「高校時代、野球部で3年間を共にした一番の友人が裁判官になったんです。一緒に遊びながらも、僕とは違う視点で努力を積み重ねていた彼のことをすごく尊敬していたし、彼の姿と、自分を初めて比較しました。努力すれば彼のようになれたかもしれない。身近だったからこそ、彼は僕に最も夢を与えてくれる存在だったんです」。

法曹界に興味を持つキッカケとなったのは、当時放送していたドラマ『カバチタレ!』の影響もあったという。主役の常盤貴子さんが行政書士の資格取得のために奮闘する物語だ。
「主人公が勉強を自主的に行う姿が輝いて見えて、人生で初めて真剣に勉強というものをしてみようかなと思わされました。そこでドラマのマネをして、行政書士の勉強をスタートさせたんです」。
自主的に勉強を始めると、それは意外なほど面白かった。見聞きしたことのない法律用語も、生活のツールになると思うといくらでも頭に入ったという。
「自主的にやるかどうかの意識の違いだけで、勉強の満足感を一気に得られるようになったんです」。


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