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フィットネス関連機能には進化の余地あり
新機種の総合評価は?

とはいえ、フィットネス系の機能に関しては、個人的に希望したい機能がないわけではない。体を鍛えることが好きな男性として特に充実してほしいと思ったのは、筋トレ系の記録だった。
フォットネス機能
もちろん現状でも、さまざまなトレーニングに対応した記録メニューが用意されているのだが、たとえばランニングでは、ペースや速度など細かな情報が記録できるのに対し、筋トレ系では消費カロリーや心拍数などは記録されるものの、肝心のレップ数(回数)に対応していないのは、ちょっと残念。
ライバルとなるGoogleの「Wear OS」を搭載したスマートウォッチなら、「Google Fit」と連携させることで、プッシュアップやスクワットといった筋トレのレップ数が計測できるので、筋トレ重視の人なら、そちらを選んだほうが良いかもしれない。
というように、まだまだ進化の余地がある「シリーズ 5」だが、高画質かつプライバシーにも配慮された「常時表示Retinaディスプレイ」や「Apple Pay」対応など、全体的な性能で考えれば、やはり最新機種にふさわしいトップクラスの魅力を備えているといえる。
やはりうれしいのは実用、ファッションともに「腕時計」としての性能がアップしたこと。これまでスマートウォッチに抵抗があったファッション志向の強い腕時計好きにとっても、「シリーズ5」は改めて検討すべきターゲットのひとつになったのではないだろうか。
石井敏郎=撮影・文



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