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省電力テクノロジーで常時表示を実現
“何気ない”シーンでの実用性が劇的に変化

新しいアップルウォッチのハードウェア面における最大の特徴は、ディスプレイにある。これまでのシリーズも、スマートウォッチとして最高級といえるRetinaディスプレイを採用していたのだが、「シリーズ5」ではそこからさらに一歩先を行く「常時表示Retinaディスプレイ」を採用している。
これは、名前のとおり「常時表示」を前提としたもの。過去のシリーズでは省電力を優先し、必要がないときにはディスプレイがオフになる設計だったが、「シリーズ5」では電力消費を抑えつつ、常に画面が表示されるようになっている。
Apple Watch
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表示されて一定時間が経過すると……
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画面は暗くなったが、文字盤は十分に見える。
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写真を見比べればわかるように、たとえば時計(文字盤)が表示されている場合、一定時間が経過すると画面が暗くなるものの、文字盤の表示が消えることはない。

アップルウォッチを使ったことがない人には、今ひとつピンと来ないかもしれないが、これはかなり大きな進化といえる。
これまでのシリーズでは、画面が消えるたびに画面や竜頭を押すなどの操作をしなければ時間を確認することもできなかった。たとえば自動車の運転中などでは、アップルウォッチが「ただのリストバンド」状態になってしまっていたのだ。
これが、実用性だけではなくファッション性にも大きな影響を及ぼしていたのは言うまでもないこと。つまり、文字盤が常時表示になることでアップルウォッチは、より装身具としての「腕時計」に近い存在になったというわけなのである。
 

バンドのバリエーションがより多彩に
ウェブ上で組み合わせを確認してチョイスできる

ファッションアイテムのひとつという点では、バンドのバリエーションが豊富に用意されているのも見逃せないところだ。

Apple Watch Studio
アップルウォッチの公式サイトでは、画面上でケースとバンドの組み合わせを確認しながら購入することができるようになっている。

これまでは、基本的に本体と同一色のバンドが付属となっていたが、シリーズ5では組み合わせが自由に。「Apple Watch Studio」という特設ページが存在し、好きなスタイルを追求できる。

Aplle Watch2
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高級感を持たせたいなら、ピンクゴールドのケース+レザーの組み合わせもいい。フォーマルな場でも違和感なく馴染んでくれる。
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一方、シックなスポーツスタイルならば、こんなスタイルにも。組み合わせは、優に1000パターンを超えるとか。
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着脱が容易な仕様になので、運動をする際にはラバー系、オンタイムにはレザーやステンレススチールというように、TPOにあわせて複数用意してもよいだろう。
 

プライバシーへの配慮もアップルならでは
通勤中、会議中etc. 他人の視線も気にならない

常時表示による“リスク”を回避する工夫がこらされている点も見逃せない。メールやスケジュールの内容などが画面上で確認できるのは従来通りだが、「シリーズ5」では一定時間が経過した場合などには、時刻表示を残したまま、画面の内容を隠す機能が追加された。

Apple Watch3
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一定時間が経過すると……
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時計表示が現れ、プレイ中の曲名は消える。
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こちらは、特に電車移動の際などに有難い機能だろう。混雑する電車内でメールを確認する場合でも、周囲に内容を見られてしまう心配が少なくなる。さらに、会議中に受信したメッセージを相手に見られないよう、配慮されるのもうれしい。
隙間時間を効率よく使いたい、相手に余計な気を遣わせたくないという、クレバーなビジネスパーソンにも役立つはずだ。



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