形はメーカーによって差がありますが、私がおすすめしたいのは、脚がなくてすのこの厚みだけの高さしかないタイプ。導入してすぐ、私はその使いやすさをすっかり気に入ってしまいました。寝室を快適に保つためには、ベストな寝具だと太鼓判を押すことができます。
すのこベッドのいい点を挙げましょう。まず、すのこで出来ていますから、通気性が抜群なのは言うまでもありません。木で出来たすのこは、湿気を適度に吸ってもくれます。さらに、ヒノキやスギなど良質の木材を使用したものを選べば、その香り自体にも睡眠の質を上げる効果があります。
もう1つ、これもタイプによるのですが、私が使っているすのこベッドは真ん中から2つに折り畳んで立てることができます。壁に寄せて立てておけば、部屋の中でもほとんど場所をとりません。ベッドでありながら、使わないときは布団のように畳むことができるのです。
ワンルームの部屋に住んでいる人は、部屋のかなりの面積がベッドで占領されてしまいがちですが、その問題も解決できます。
掃除がしやすいと寝具や寝室を快適に保つのがラクに
それだけではありません。立てたすのこベッドに、敷いていた布団をかけると、そのまま布団干し台になります。窓際などの日当たりのいいところに持っていけば、手軽に布団を干すことができるのです。折り畳めるタイプのすのこベッドを使えば、毎日床を拭けるし、毎日布団を干せるというわけです。
寝具には好みもありますし、自分が気持ちよく寝られるものを選んだほうがいいのは当然です。ただ、もしもベッドのせいで部屋の掃除がしにくいと感じているとしたら、すのこベッドの導入を検討してみてはどうでしょうか。
寝室の掃除がしやすくなれば、快適な睡眠環境を保つことはとてもラクになります。
このように、寝具や寝室を快適に保つちょっとした工夫によって、睡眠は大きく改善されます。良質な睡眠を取ることができれば、短時間でもしっかりと疲労が回復し、活力にあふれた毎日を送ることができるでしょう。ぜひ、みなさんも取り入れてみてください。
松本 美栄:睡眠セラピスト、睡眠デトックス・姿勢美矯正サロン「プロスパービューティー」オーナー
>東洋経済ONLINEの著者ページはこちら記事提供:東洋経済ONLINE