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Q03.裏リベットに刻まれていた数字の意味は?

答え【A】製造した工場の番号


小林 年代の見分け方に、裏リベットに刻まれた数字をあげるファッション誌などもありましたね。この数字、実はもともと工場番号なんです。

上の写真のような道具で刻印していくんですけど、なぜこれを打つかというと、破れたアイテムがどこで作られたかを把握するため。要するに、不良品の再発を防ぐためのシステムなんですね。

デニム制作においては分業の部分ももちろんありますが、これを最後の最後に打つことで、どこの工場から出荷されたかが特定できるようにしたんです。
そんなわけで、このディテールから年代を特定することは難しいかもしれませんね。
 

Q04. 色落ちとともに、裾に斜めのアタリが出るのはなぜ?

え【A】チェーンステッチだから


小林 色落ちは、デニムの持つ大きな魅力のひとつです。脚の付け根あたりに浮き上がるヒゲやサイドシームのアタリ、膝裏の蜂の巣などにグッとくる人も多いでしょう。それに比べると地味ですが、裾のアタリも面白い。裾の場合、上の写真のように斜めにうっすらと“アタリ”が浮き上がってきますよね。ただ、すべてのデニムがこのようになるとは限りません。
デニム好きであれば、裾の仕上げなどで使われるチェーンステッチはもうお馴染みですよね。実は、“アタリ”具合は「チェーンステッチ」による独特な色落ちなのです。シングルステッチとは異なる独特な手法、そして綿糸の伸縮もあり、生地がねじれ、斜めのアタリが入るのです。
 
あなたは何問答えられた? 次回は最終回、上級編。予習して待て!
 
菊地 亮=取材・文


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