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借りすぎかどうかのボーダーラインは?

鈴木先生
--しかし「過払金」って一時期よく聞きましたけど、対象者がかなりいたということですか?
まさにそうですね。法的な限度を超えた金利を課せられながら、きちんと払い続けた人がたくさんいたということです。
--なんともコメントしにくい……。
ただ、考え方を変えれば、それだけ借金を誠実に利用している人が多かったとも言えます。キャッシングやカードローンというと「無計画」とか「お金にだらしない」と思う人も多いですが、そういうわけでもない。きちんと返済して、活用している人はたくさんいるのです。
--まさに“賢く”借金している人も多いと。とはいえ、半面で借りすぎも怖いです。僕は歯止めが効かなくなるタイプなので。
もちろん、総額でいくらまで借りても大丈夫か、収入や家計を見ながら自分なりの“超えてはいけない基準”を設けるべき。まさに今、借金を借りている人は考えてほしいですね。
--超えてはいけない基準……、先生はどのくらいが目安だと?
基本的には、総量規制(年収の3分の1)までだと思います。借金はセーフティネットがきちんとあって、前回話した「債務整理」は、借金を返せない人が“出口”で受けられるセーフティネット。対する総量規制は、これから借りる人が“入口”で受けるセーフティネット。そこに引っかかるなら「危険水域」だと思うべきです。


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