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成美さんを交えて談笑しているお客さんに聞いてみた。看板娘の魅力は何ですか?
「酔っ払いのあしらい方が上手いとこですかね」。
お客さん
「下ネタもすぐ流されます」。
高校を卒業後、県内の保育系短大に入学する。
「短大から車で15分ほどの場所に青島という海があり、鬼の洗濯岩が有名です。
授業の合間に友達と遊びに行くこともよくありました」。
ザ・青春の風景。
やがて、世田谷区内の保育園に就職。
「子供たちは可愛いし、仕事自体は楽しかったんですが、2年で辞めちゃいました。ある時、保育園の塀の外でベビーカーを押しているお母さんを見て、自分は環境に制御されているなと思ったからです」。
成美さんは一念発起、ワーキングホリデーでオーストラリアに移住した。
オーストラリアの写真
カンガルーとの記念写真。
オーストラリアでコーヒーに興味を持ち、帰国後は東京駅構内のエイジングコーヒー専門店、「エスプリッソ カフェ」で修行した。そして、現地で磨いた英語力は現在、非常に役に立っている。
「この辺りはエアビーアンドビーがたくさんあるので、外国人のお客様もよく来店されるんです。驚いたのは、意外にもノープランで来日する人が多いということ。浅草やアメ横、上野動物園などを紹介すると喜ばれます」。
日本ではおなじみのパンダも外国ではあまり見られないそうだ。
外国人観光客
ガイドのお礼は投げキッス。
元々は無料案内所だと書いたが、コーヒーショップだけではなく観光案内所としての役割も担いたいと成美さんは言う。
「オリンピックに向けてインバウンドで道玄坂の外国人はますます増えるはず。そんな人たちに観光案内サービスを提供したいなと。今後は、ここでしか購入できないグッズやガイドブックも展開していく予定です」。
テイクアウト
企業向けのテイクアウトも試験的に実施中。
午前11時を過ぎると隣のラーメン店「喜楽」に行列ができ始める。向かいのラブホテルからはお爺ちゃんがひとりで出てきた。
街並み
24時間、ドラマが生み出される街である。
道玄坂を秋の澄んだ風が吹き抜ける。上空にはヘリコプターの音。マティーニが静かに回ってきた。成美さんもシフト交代の時間のようだ。
退勤風景
看板娘は退出の仕方もお茶目。
交代した男性スタッフに成美さんの魅力を聞いた。
「いつもニコニコしているところですかね。でも、性格がわかりやすいから顔に疲れが出ている時もあります(笑)」。
「それはメイクが落ちてるからじゃない?」と反論した成美さん、最後に読者へのメッセージをお願いします。
メッセージ
劇場のような街の一角で営業する「SHOT」をよろしく(朝7時からだそうです)。
 
【取材協力】
SHOT
住所:東京都渋谷区道玄坂2-17-6
https://twitter.com/shotshibuya
 
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石原たきび=取材・文

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