FUN! the TOKYO 2020
いよいよ来年に迫った東京オリンピック・パラリンピック。何かと “遊びざかり”な37.5歳は、 この一大イベントを思い切り楽しむべき。 競技を観るのもするのも、主な拠点となる東京を遊ぶのも、存分に。2020年の東京を……Let’s have FUN!
日本代表の初のベスト8進出で大いに盛り上がったラグビーW杯。この1カ月でラグビーの魅力にとりつかれた人も多いはず。W杯が終わっても、社会人のトップリーグや大学ラグビーに足を運んでみようかな、と思った人もいるだろう。
そんな人は、ぜひ来年の東京オリンピック・パラリンピックにも注目してほしい。
どちらにもラグビーが正式競技として存在するのだ。オリンピックはセブンズと呼ばれる「7人制ラグビー」、パラリンピックは「車いすラグビー」がそれぞれ行われる。
とにかく早い!
華麗なパスと走りに魅了されたなら「7人制ラグビー」を
「7人制ラグビー」は、その名の通り、7人の選手で行うラグビー。ルールはほぼ15人制のラグビーと同じだが、試合時間やリスタートキックなど細かな違いは存在する。
グラウンドは15人制と同じサイズ。そのうえで人数が少なくなるので必然的に攻撃側も守備側も広大なスペースを駆け回ることになる。そのため選手には15人制に比べて何度もトップスピードで走るスプリント能力やスタミナが必要だ。
一方、観戦者からすると、このスペースの広さは15人制に比べると密集戦が少なくなる分、試合展開のわかりやすさにつながる。またボールを奪ってそのまま一気に相手ゴールまで駆け抜けてトライ、なんてシーンも多いので、先日の日本戦のそんな爽快感に惹かれた人はより楽しめるかもしれない。
そう、その爽快感やスピーディーさは、ある意味7人制ラグビーの大きな特徴。というのも、なんと試合時間は前後半7分のわずか14分! ハーフタイムは2分以内とされているので、40分ハーフの15人制と比較すると、本当に短い(大会によっては決勝戦が10分ハーフの20分というケースもある)。
その短さゆえにコンバージョンキック(トライ後のゴールキック)は、地面にボールを置いて行うプレースキックはなしで、時間のかからないドロップキックのみ。トライ後のリスタートキックも攻撃の偏りを防ぐ目的で、トライを決められたチームがボールを保持しやすいよう、トライを決めた側のチームが行う。つまり、短時間でスピーディーに攻守が入れ替わるのが7人制ラグビーなのだ。
そして、試合時間が短いため、7人制ラグビーの大会は1日に複数試合を行うのが一般的。ラグビーW杯の大会期間は1カ月半ほどだが、7人制ラグビーは世界クラスの大会でも3日程度。前回のリオ五輪では準決勝と決勝が同日に開催された。ちょっとしたスキやミスがすぐさま相手のトライにつながりやすく、試合時間が短い7人制ラグビーは、15人制に比べ番狂わせが起きやすい。W杯で日本が見せたスピードとパスワークで繋ぐラグビーは、東京オリンピックでも、見応えのある試合を見せてくれそうだ。
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