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――藤井さんが、グイディに惚れ込んだのは?
藤井 僕はそもそも短靴に興味がなくて、足元はだいたいスニーカーかブーツなんですよ。

種市 確かに、藤井が短靴を履いているイメージはないね。
藤井 でしょ。さらにブーツにも好みがあって、パンツの裾にブーツのシャフトが入らないとダメなんです。シャフトに裾をかぶせる感じ。だから、靴下レベルに履き口が細くないとNG。エンジニアブーツみたいに太いシャフトは、ボコって裾にアタリが出ちゃうから履かない。
種市 ブーツと裾のバランスは大事だよね。俺も、裾をブーツインしないでたるませたりするし。
藤井 あと、やっぱりこのシワっとした感じが好き。汚れが味になるからガシガシ履いても気を遣わないっていうのも大きいですね。
種市 雨の日にわざと履いて汚したりもしたな。だんだん味が出て格好良くなる。
藤井 でも、このブーツって履いていくうちに、ついたシワが伸びていっちゃうんですよ。だから、洗って再度キュッと縮ませる。僕はこれ全部洗ってますよ。

種市 それは知らなかった!そこまではしたことないな。
藤井 洗えるくらい上質な革という証明でもあるんですけどね。
種市 なるほど。レザーの種類ってどんくらいあるんだろ?
藤井 基本的にバッファローレザーが多くて、ほかはポニーレザーとかベビーカーフスエードが使われていますね。一枚革なのでライニングがないんですよ。そのクッタリ感も全体の味出しに貢献していると思います。
種市 そうなんだ。この味のある質感を“グイディレザー”ってひとくくりで呼んでて、それぞれ種類も違うってところまでは気づかなかったわ。
藤井 種さんのと僕のも、ちょっと違うでしょ。
種市 確かに。しかし、グイディのレザーを見極めるって、なかなかのマニアっぷりだな(笑)。


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