OCEANS

SHARE

MTBの基礎テクニック①:真ん中に乗る

――何から学んでいけばいいでしょうか?
まずはコレ、ですね。
小笠原さんのお手本
マシンの上で見事に静止する小笠原さん。
――タイヤ幅が太いから……ですよね?
ノーコメントで(笑)。どのマシンでも言えることですが、大切なのは、「自転車の真ん中に乗ること」。言い換えると、マシンの重心の位置を体で覚えることです。まずは私が支えるのでやってみましょう。
練習
後輪を押さえてもらい、その場で静止する練習。ブレーキをかけながら、ペダルを前後に平行にさせる。ハンドルはどちらかに軽く切っておく。
――コレは……キツい……(汗)。腕と内腿がプルプルいってます。しかも、静止できないないですよ!
力みすぎです。もっと力を抜いてください。上半身もリラックス。クランクが付いているボトムブラケット部分の少し前に体を置くように。
――最初からかなりハードなんですけど、コレはなんのために?(プルプル)
重心をとる感覚を掴むと、マシン操作が安定しますし、体を前後左右に動かしやすくなります。険しいコースだとマシンが振られるので、バランスをとるためにも体を動かせる体勢にしないといけません。初心者講習では、人によって1時間かけることもありますね。
―い、1時間も……。(プルプル)
上手い人とそうじゃない人の差が結構あって。でも、コレは基礎でありながら、マシンコントロールのすべてとも言えます。感覚が掴めてしまえば、劇的に操作感が変わりますよ。

【「真ん中に乗る」ためのプラスワン講座】
遅く走るレースでバランス感覚を身につける

遅く走るレース
自転車の真ん中に乗ることを体で覚えるためのレッスンのひとつ。ブレーキをかけずに、できるだけゆっくりと進むレースだ。こんな遊びも取り入れながら行うのだとか。


3/5

次の記事を読み込んでいます。