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2019.10.09

からだ

洗顔は触れずに洗うが正解!? 皮脂は人間が作り出す最高に優れた肌バリア

「ちゃんとスキンケアしているのに、肌トラブルが絶えない」。40歳にもなると、そんな声を聞くことがちらほら。もちろん、生活リズムの乱れやストレスなど、肌トラブルの原因は数多く考えられるが、意外と多いのが間違った洗顔の方法である。
アナタに質問したい。「洗顔料を十分に泡立てることなく、手で肌をゴシゴシしていないか?」。男性の中には「皮脂は悪」と思い込んでしまっている人が少なくない。それはとんでもない誤解で、皮脂は最高の肌バリアとまでいわれるもの。

皮脂は皮膚内部にある皮脂腺という器官から分泌され、毛穴を通って皮膚の表面へと押し出される。これが汗と混ざり合うことで皮脂膜を作り出し、皮膚の表面を覆う。皮脂膜は外部の刺激から肌を守りつつ、皮膚の水分の蒸発を防いで、肌に潤いを与えてくれるのだ。
間違った洗顔で皮脂を取りすぎようものなら、乾燥によるカサつきや小ジワが発生するリスクが高まる。さらに皮膚の乾燥を防ごうと、より大量の皮脂が分泌されるため、肌がギトギトになってしまうのだ。
では、正しい洗顔とは? オーシャンズがおすすめするのが「ノータッチ洗顔」だ。つまりは肌に触れない、ということ。
 オーシャンズがおすすめするのが「ノータッチ洗顔」だ。
[洗い方]ノータッチ洗顔の成否が泡立てにある。洗顔料を手に取って空気を含ませるようにしっかり泡立てる。手でやるのが面倒な人は泡立てネットを活用するのもいい。洗い流すときはぬるま湯で。日焼けやニキビなど肌トラブルがあるときほど洗顔は優しくデリケートに。こうすれば、皮脂のバリア機能のおかげで肌トラブルの改善も早くなる。
泡立ちの良い洗顔料でホイップクリームのような泡を立て、肌をふんわりなでるようにして、まんべんなく洗う。実は手指で擦らずとも、汚れは泡だけで十分落ちるのだ。すすぎも肝心。熱いお湯で流すと皮脂が溶けて流れてしまうため、32℃くらいのぬるま湯か、水で優しく洗い流す。
洗顔料を選ぶ際は泡立ちの良さと泡のキメの細やかさ、そして潤い成分が配合されているものを選ぼう。ノータッチ洗顔を始めれば、数日で肌のプルプル感やしっとり感を実感するはず。
都発のコスメブランド、シュンが開発した洗顔料は皮脂の多い肌を優しく洗うために設計されたもので、洗い上がりもしっとり。
泡立てやすさと優しさを兼備した賢者の洗顔料!京都発のコスメブランド、シュンが開発した洗顔料は皮脂の多い肌を優しく洗うために設計されたもので、洗い上がりもしっとり。敏感肌やオイリー肌など全肌質に対応し、カラダも洗える。リキッドタイプと無香料の石けんタイプの2種類。[左]クイックスキンウォッシュ(ソリッド) 80g 2500円、[右]クイックスキンウォッシュ 300g 4000円/ともにシュン(スリーエム 075-950-0315)
今、オーシャンズ世代にとって大切なのは、皮脂に対する認識を改めて、洗顔で皮脂を取りすぎないこと。ノータッチ洗顔で皮脂を大切にすれば、ゆで卵のようなツルツルッとしたツヤ肌を手に入れることができるのだ。
 
小林孝至(イタルスタジオ)、上樂博之=写真 佐々木 誠=スタイリング 勝間亮平=ヘアメイク 押条良太(押条事務所)=編集・文


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