デニムの象徴、混じり気のないインディゴ。この上品で深い色を引き立て、美しく輝かせるのは、明度の高いベージュを中心にするその周辺の色のトップスだ。
ミルクティー色のトップスで爽やかに、鮮やかに
オックスフォードシャツが生み出すマットなホワイト。そしてミルクティー色のニットの上質な素材感。着慣れたアメリカントラッドな組み合わせに合わせたのは、コーンミルズ社のホワイトオーク工場で作られた稀少なセルビッジデニムで仕立てたカリフォルニア産ジーンズだ。柔和な白のレフ板効果で、濃色のリジッドがよりいっそう鮮やかに映えるのだ。
ライトオリーブのスウェットで“男らしさ”をトッピング
クラシカルなディテールを踏襲しつつ時代性も忘れないスリムストレートを、気取らないスウェットシャツで日常使い。優しいライトオリーブなら“男らしさ”のスパイスが加わる。ブラウンスエードの小物を使って品の良さを強調したい。
深みのある定番ストレートをサンドベージュでフレンチに
大好物ブランドの定番ストレート「ニュースタンダード」。独特の深い色合いは、直球の優しい色=サンドベージュがよく似合う。レトロスポーティなアイテムにビッグシルエットのコートをひと羽織りすれば、BCBG的な薫りさえ漂う。
色気も味方にするピンクベージュの“シャツイン”
形のいいデニムほど、“シャツイン”は取り入れたいスタイル。ふんわりシルエットに仕立てたピンクベージュの一枚を、表情が豊かな肉厚14オンスデニムを使ったスリムテーパードにインすれば、ほんのりと色気も立ち上る。
谷田政史(CaNN)=写真(人物) 鈴木泰之=写真(静物・取材)、鈴木克典=写真(静物) 菊池陽之介=スタイリング yoboon(coccina)=ヘアメイク 髙村将司、川瀬拓郎、いくら直幸、増山直樹=文