1977年に誕生した、まさに“オーシャンズ世代”なバッグブランド「グレゴリー」。そのタグは90年代のストリートを語るうえで欠かせないアイコンのひとつだ。
常に我々の青春とともにあったグレゴリーだが、今日に至るまでの進化の過程で、名残惜しくも形を変えたり、姿を消したものもある。例えばタグや柄、素材などがそうだが、今回、オーシャンズ世代なら「おおっ! これこれ!」と反応せざるを得ないアイテムたちが登場した。
ビームス ボーイが復活させる「幻の紫タグ」
まずはコチラ。ビームス ボーイがコラボのテーマに「90年代」を据えただけあって、どこか懐かしさを覚えるアイテムである。
最大のポイントは紫色のタグ。これは90年代にわずか3年間しか使われなかった、いわゆる「幻の紫タグ」の配色を踏襲したデザインで、当時を知るオーシャンズ世代ならきっとこみ上げてくるものがあるはずだ。
また、メイン素材のボアフリースは、90年代当時に流行していたアウトドアウェアをイメージして採用。ホワイト×レッド、ブラック×パープルといった配色も、かつてのストリートでよく見かけたカラーリングである。
洗練されてどんどんスタイリッシュになっていくのもモチロン素晴らしいのだけど、やっぱり青春時代に慣れ親しんだデザインってのもグッとくるものがあるってことだろう。
続いては……
やっぱりグレゴリーの柄「モノトーンの格子柄」でしょ!
コチラは柄に注目。グレゴリーの代名詞とも言えるシンプルなモノトーンの格子柄、通称「スペクトラ」と呼ばれるデザインだが、そのほかのカラーが充実してきたこともあり、2016年には惜しまれつつも廃盤となっていた。
当然、その復活を待ち望む声も少なくなかったわけだが、ついに今回、ファンの期待に応えて再登場することが決定した。
デザイン性はもちろん、格子状に織り込まれたスペクトラ繊維の高い耐久性も相まって、90年代に登場して以降、不動の人気を築き上げたスペクトラ。3年ぶりの復活となる今作では、耐引裂き強度と耐摩擦強度をそのままに軽量化にも成功。定番のデイパック以外にも小ぶりなメッセンジャーバッグなど、全9型がラインナップする予定だ。
90年代リバイバルブームのなかに颯爽と現れた、俺たちの、あの頃のグレゴリー。バッグ類の新調を検討しているなら、これらは文句なしに候補に入れるべきでしょ。