OCEANS

SHARE

旅先にも連れて行きたい僕らの大定番
GREGORY グレゴリー

旅先にも連れて行きたい僕らの大定番 GREGORY グレゴリー
2万円/サムソナイト・ジャパン 0800-12-36910
Model:DAY PACK
Size:H45.5×W40×D16.5cm
もはや説明不要の感があるグレゴリーの「デイパック」。独自のティアドロップ型とストレスのない背負い心地で、僕ら世代の定番バックパックとして長く愛されているモデルだ。街用の感覚で使ってきたけれど、本来はアウトドアでの使用を想定して作られたもの。トレッキングポールを装着できるフロントのストラップなど、便利なディテールを実際に活用してみてほしい。こちらは’90年代のアウトドアカラーを纏った新色だ。
 

「山の気分」を発信する個性溢れるマテリアル
WHITE MOUNTAINEERING × EASTPAK
ホワイトマウンテニアリング × イーストパック

「山の気分」を発信する個性溢れるマテリアル WHITE MOUNTAINEERING × EASTPAK ホワイトマウンテニアリング × イーストパック
2万5000円/ホワイトマウンテニアリング 03-6416-5381
Model :MOUNTAIN WAVE PATTERN
Size:H46×W31×D12cm
2シーズン目となるホワイトマウンテニアリングとイーストパックとのコラボレーション。今季はインラインにはない型をオリジナルで設計。容量の多いマルチポケットや、高級感のあるシートベルトタイプのナイロンテープを採用する。山と波をミックスしたオリジナルの「マウンテンウェーブ柄」を前面にあしらった、個性溢れる仕上がり。街中にいても山の気分を味わわせてくれるバックパックといえる。軽ハイキングにぜひ。
 

Trip Notes
僕らの旅情を誘う文庫本

普段はタブレットで読んでもいいが、旅は文庫本に限る(断言)。各出版社の文庫編集部が選んだ一冊をぜひお供に。たとえ旅に出られなくとも、旅気分を満喫できること請け合いである。
バッグ1910182
『第一阿房列車』 内田百閒 著 新潮文庫 550円
『第一阿房列車』 内田百閒 著 新潮文庫 550円
「夏目漱石の門下としても知られる小説家の紀行文ですが、ポイントは『何の用事もない旅』。しかも座席は借金してでも一等車。これぞ旅の理想形でしょう。果ては鹿児島、青森までも。百閒は当時、還暦ほどの年齢でした」(編集部・土屋眞哉さん)。作品名は「だいいちあほうれっしゃ」と読む。アホなことほど面白いというわけか。あまりに洒脱。というか解脱。新字新かな遣いで読みやすさも抜群だ。
『マチネの終わりに』 平野啓一郎 著 文春文庫 850円
『マチネの終わりに』 平野啓一郎 著 文春文庫 850円
クラシックギタリスト・蒔野聡史と、国際ジャーナリスト・小峰洋子の切なすぎる物語。「思いが募れば、たとえパリでもNYでも会うための努力をして、会いに行く。そんな登場人物たちから強く喚起されるものがあります。大切な人に会うために、自分も世界の果てまで旅したいものだ、という妄想を誘う本です」(副部長・舩山幹雄さん)。11月1日(金)には福山雅治、石田ゆり子主演で映画も公開!
『七つの街道』 井伏鱒二 著 中公文庫 900円
『七つの街道』 井伏鱒二 著 中公文庫 900円
「釣りと酒を愛した作家は旅名人としても知られました。奥の細道、久慈街道、甲斐わかひこ路、近江路などを巡る旅。風趣に富む名文が巧みに描き出す、古き時代の面影を堪能したいですね」(編集部・太田和徳さん)。明治生まれの文士が昭和31年から着手した街道巡り。確かに旅行記なのだが、掌編ひとつひとつの余韻が半端ない。鱒二を師と仰いだ三浦哲郎の巻末エッセイも胸アツである。
『第一阿房列車』 内田百閒 著 新潮文庫 550円
『マチネの終わりに』 平野啓一郎 著 文春文庫 850円
『七つの街道』 井伏鱒二 著 中公文庫 900円
 
高橋絵里奈=写真 石黒亮一=スタイリング 加瀬友重=編集・文


SHARE

次の記事を読み込んでいます。