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2019.09.11

ライフ

あおり運転対策の新戦力。スマートミラー型ドラレコはどこが便利?

>連載「オッサンIT化計画」を読む
スマートミラー型 前後2カメラドライブレコーダー
2019年の流行語に選ばれるのでは? なんて思ってしまうほど、連日のように話題となっている「あおり運転」。自分の運転に注意しているだけでは防げない面もあるため、トラブル発生時の備えとなるドライブレコーダーは、もはやドライバーの必需品とさえいえる。
そんな世情を反映し続々と新製品が登場しているなか、ちょっと気になる存在が、最近増えている「スマートミラー」タイプの製品だ。通常のドラレコに比べ、どんなメリットがあるのだろうか。8月末に出たばかりのYAZACO製『超暗視 スマートミラー型 前後2カメラドライブレコーダー(YA-350)』(実勢価格:2万円前後)を入手したので、その使い勝手を試してみた。

フルHD&最大170度の視野角は、ドラレコとして申し分ない実力

あらたにドライブレコーダーを購入、または買い替えをする際にチェックすべき基本性能といえば、まず「画質」と「視野角」だろう。
調べてみると、最近の基準はフルHD(解像度1920×1080)画質以上、視野角は108度以上が目安といったところ。またあおり運転対策として、当然リア(背面)の映像が記録できることも必須条件となるだろう。
その点、今回試用したYA-350はフルHD対応なのはもちろん、フロント170度広角、リア140度という広い視野角を備えている。さらに、撮影で用いるイメージセンサーにSTARVIS対応のソニー製IMX307を使用しているため、夜間走行でも鮮明な映像記録が可能というから、性能的には申し分ない。となれば、やはり気になるのはスマートミラー型であることのメリットである。
YA-350の本体。文字通り、大きめのルームミラーといったところ。モニタをオフにしている状態では通常のルームミラーと同様、鏡としてリア確認ができる。
ミラー
本体背面にフロントカメラを装備。フックを使い、ルームミラーに被せるように取り付けるしくみになっている。
ミラー
ルームミラーに装着したところ。大きめのルームミラーを使っている場合は、カメラが出るように装着位置を左側に寄せざるを得ないため、映像がズレてしまう恐れがある点に注意が必要だ。
リア
リアカメラはナンバープレートの近くに取り付けるのが基本。車外への配線が難しい場合は、車内のリアウィンドウ上部に取り付けて使用することもできる。
試用して得た結論を先にいえば、ドラレコとしてスマートミラー型である最大のメリットは、記録映像をその場ですぐ、大きな画面で確認できる点に尽きるだろう。逆に言えば、すぐに映像を確認する必要性を感じなければ、従来型のドラレコで十分とも考えられる。

鏡よりも広い視野で後方確認が可能。夜間の映像も鮮明に

と書いてしまうと、スマートミラー型の魅力が薄いようにみえてしまうかもしれない。ただし、これはドラレコ機能に限定した感想。スマートミラー型のドラレコには、通常型にはない、“スマート”なメリットがあるのだ。
その中でも、特に便利なのは運転時の後方視界が広がること。YA-350のようにリアカメラを備えていれば、普通のルームミラー(鏡)に比べてかなり広い120度の視野角映像を運転時に確認できるのである。
ミラー
録画した映像の再生画面。鏡にくらべ、かなり広い範囲をフォローしていることがわかる。
また、通常のルームミラー(鏡)では後部座席に人や荷物があると視野がさえぎられてしまうこともあるが、カメラの映像ならその心配もない。
ミラー
録画または待機状態で画面を横方向にスライドさせると、リア映像に切り替わる。運転時にはリア映像を表示させるか、画面をオフにして通常の鏡として利用する。
さらに前述したように、YA-350はSTARVIS対応のイメージセンサーを採用しているので、夜間の後方確認にも強い。普通の鏡と見えかたが異なるため慣れが必要とはいえ、大きめの車種に乗っている人にとっては、結構なメリットとなるはずだ。
ちなみに今回は試用できなかったのだが、YA-350はリアカメラの配線をバックランプの配線とリンクさせることで、バックモニターとしても利用できるようになる。バックモニターがない車種なら、これも大きなメリットになるだろう。


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