FUN! the TOKYO 2020
いよいよ来年に迫った東京オリンピック・パラリンピック。何かと “遊びざかり”な37.5歳は、 この一大イベントを思い切り楽しむべき。 競技を観るのもするのも、主な拠点となる東京を遊ぶのも、 存分に。2020年の東京を……Let’s have FUN!
伝説的ボクサー、モハメド・アリ。多大な実績と数々のエピソードの陰に隠れがちだが、彼はプロ転向前、1960年のローマ五輪のボクシングで、ライトヘビー級の金メダルに輝いているオリンピアンだった。
そのアリが残した名言のひとつが
「リスクを取ることに怯えるような度胸の無いヤツは、人生で何も達成できないだろう」だ。
この言葉のように、海外のアスリートの名言には、リスクを恐れず挑戦することの大切さを説いたものが多い。五輪メダリストにしてもそれは同じである。
「自分が立ち向かうべき、より大きな新しい挑戦はつねに存在する。真の勝者は、1つひとつを受け入れていく」
1996年アトランタ五輪 2004年アテネ五輪 女子サッカー・金メダル ミア・ハム(アメリカ)
「失敗と共に生きる。挑戦しないことは、何にもならない」
2004年アテネ五輪 2008年北京五輪 2012年ロンドン五輪 女子陸上短距離・金メダル サーニャ・リチャーズ=ロス(アメリカ)
「選択できるなら、いつも冒険を選ぼう」
2008年北京五輪 ボート・金メダル アダム・クリーク(カナダ)
日本と外国を比較する際によく用いられるのが「失敗」に対する考え方だ。スポーツにしても、ビジネスにしても、いや人生全般においても、日本人は「安全な道が最良」という選択しがちと指摘される。バブル経済の終焉以降、閉塞感が強くなってからは、それが停滞の原因だとも。
ただ、そんな日本でも、成長を続けている企業や、世界レベルで活躍している人は、やはりリスクをとって挑戦を続けているように見える。
気がつけばネガティブな話題に囲まれがちな日本。失敗しないように歩んでいるはずなのに、どこか突き抜けられず、息苦しさから逃れないような気はしないだろうか? もしも、そうなら五輪メダリストたちに習い、ときにはリスクをとって挑戦することも必要ではないだろうか。
かつて体操女子で2度のオリンピックにわたり合計5つの金メダルを獲得した体操女子のレジェンド、ナディア・コマネチ(ルーマニア)はこう言った。
「私は、怖いという理由で挑戦から逃げることはない。むしろ挑戦に向かって突き進む。なぜなら、恐怖を逃れる唯一の方法は、自分の足で恐怖を踏みつけることだからだ」 2/2