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STAY YOUNGに必要なのは「笑うこと」

—アーロン自身の生活は昔と今とでどう変わった?
アーロン 年を取って父親になって、娘も4歳になったから、昔みたいにスケートしたり遅くまで出歩いたりっていう生活はできないし、静かに暮らしてるよ(笑)。今住んでいるロサンゼルスは、仕事も個人的でアバンギャルドな活動も、どちらもできる場所。絵を描いたり、本を出版したり、服を作ったりってね。お金を稼ぐためじゃない、新しいプロジェクトやイベントもやりやすいよ。
—『ビューティフル・ルーザーズ』に出てくる人たちは、大人になってもみんな少年みたいです。心が若くいるために大切なことは?
アーロン うーん……。笑うことじゃないかな? すべてはジョークだってことを忘れるべからずって感じかな。生きていれば好まれることもあるしアンチも出てくるけど、全部関係ないんだってね。

—今、アーロンが個人的に興味を持っていることと、今後やりたいことは?
アーロン 『ビューティフル・ルーザーズ』を出したあとは常にフィルムのプロデュースをニューヨークでやって、たくさん映像作品を出してきた。ロサンゼルスは大きい映画業界のコミュニティがあるから、今やってるのはほとんどがフィルムに関わる仕事。だからやっぱり、仕事に関して言えば映像作品や映画づくりだね。それ以外に出版だったり、音楽をつくったり、絵を描いたりとかっていう実験的なこともやるし、いろんなものを創ってる。これまでも制限されずにやってきたし、これからもそうありたい。それはアートギャラリーの運営にとても似てるんだよね。みんなひとつのビジョンを持っていて、支えてくれるみんなと一緒になってひとつのものをつくってくいう意味ではね。機材が違うだけだよ(笑)。
—今回はRVCA(ルーカ)のワールドツアーとしての来日ですが、最初にその提案をされたときにはどう思いました?
アーロン 実は、この企画をやるなら映画の公開から20年後の方が良かったんじゃないかと思ってたんだよね。10年はちょっと短いかなって。20年経てば本当に世代も変わってるし、時代も変わってると思ったからね。でもRVCAのクルーと話していくうちに納得して、やることに決めたんだ。
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