始まりは、アーロン・ローズが開いた小さなギャラリーだった
そもそもこの作品は、キュレーターであり自らもアーティストとして活動していたアーロン・ローズが若き日に開いた、ニューヨークはイーストヴィレッジの小さなギャラリー「アレッジド ギャラリー」に出入りしていた、当時はまだ無名だったアーティストたちに焦点を当てたもの。
前述の面々以外にもスケート界の生ける伝説、マーク・ゴンザレス(MARK GONZALES)、ソニック・ユースの洗濯機のグラフィックをはじめ、名作アートワークを多数生み出してきたマイク・ミルズ(MIKE MILLS)、『KIDS』や『ガンモ』といった映画を手掛けたハーモニー・コリン(HARMONY KORINE)など、参加ラインナップの一部を見ただけでも、その豪華さに驚かされる。
『ビューティフル・ルーザーズ』の公開から11年、アレッジド ギャラリーがオープンしてからは27年が経った今、発起人のアーロン・ローズはゆっくりと口を開く。
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