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2019.08.27

あそぶ

【試聴OK】リラクゼーション効果もバッチリ。禅と音楽のいい関係

テーマに合わせた10曲を「iTunes」から選び、毎月リリースしていくコーナー。
セレクターは、ビームス創造研究所 クリエイティブディレクターであり、ビームス レコーズ ディレクターの青野賢一氏。
「禅」とは、仏教における修行法でインドに古くから伝わるもの。それがやがて中国、日本にも到来し、1960年代以降はヒッピーやニューエイジ思想の内的指針としてアメリカ西海岸をはじめ、世界各地に広がっていきました(ヒッピー文化がのちのコンピュータ産業に結実するのはご存じの通り)。
心を鎮め、集中して真理を探求する禅のインナートリップは、音楽にも多大な影響を与えています。今回はそんな禅にまつわるセレクション。全篇通してリラクゼーション効果もあるでしょう。

Second Interlude / John Cage


禅と音楽というとまず浮かぶのはアメリカの現代音楽家ジョン・ケージではないでしょうか。こちらは『プリペアド・ピアノのためのソナタとインターリュード』からの一曲。グランドピアノの弦にボルトやナットを挟んだプリペアド・ピアノの音が独特です。
 

Asalam Yamarek / Ariel Kalma


サックス、ディジュリドゥ、シンセサイザーなどを操るアリエル・カルマは、70年代から活動するフランスの音楽家。インド~東洋思想の影響下にあるサウンドを展開してきました。この曲を収録しているアルバムはブルックリンの〈RVNG Intl.〉の編集盤。
 

Ballad of the Lights / Arthur Russell, The Flying Hearts & Allen Ginsberg


前衛チェロ奏者アーサー・ラッセルは西海岸で音楽を学んでいた70年代に禅や仏教に傾倒していました。その頃知り合ったアレン・ギンズバーグと意気投合し詩の朗読会でアーサーが演奏したりも。そうした経緯で1977年に録音されたのがこちらです。
 

Watch The Flies / Bibio


イギリス・ミッドランズの音楽家ビビオがこの4月にリリースしたアルバム『Ribbons』は全篇にわたりフォーキーかつノスタルジックな内容で最高なのですが、その中のこの曲は、本人曰く禅の影響を受けているのだそう。ちょっとヒッピーっぽさがあるところでしょうか。
 

Master Song / Leonard Cohen


惜しくも2016年に亡くなった詩人でシンガー・ソングライターのレナード・コーエン。詩人デビューから遅れること数年、SSWとしてファーストアルバム『Song of Leonard Cohen』を発表します。この曲はそのアルバムから。彼も60年代から禅を学んでいました。


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