ベントレー EXP 100 GT
エレガントにスーパーカーをぶっちぎる実力
ベントレーが創業100周年となる2019年7月に放った電動コンセプトカーがEXP 100 GTだ。「ベントレーまでも電気自動車?」と思う人もいるかもしれないが、いやいやこの車、どこをとってもベントレー純度100%のグランドツーリングカーなのである。
4基のモーターを駆動させ、0-100km/hはそのあたりのスーパーカーより速い2.5秒以下。最高速度は300km/hになる予定。自動運転でも、ワインディングではワクワクするスポーツカーとしての走りを再現走行するモードが備わり、渋滞中は丁寧に加減速するので車内ではストレスなく過ごせるという。
そしてこの車にはAIも搭載される。乗員の好みに合わせて、例えば屋根を開けなくてもオープンカーで森の中を駆け抜けるような風の音や木々の香りまで再現してくれたり、理想の景色を車内に投写することで、まるでその地を訪れているかのようなドライビング体験ができるという。
ラグジュアリースポーツカーメーカー、ベントレーの純度100%のEXP 100 GTは、次の100年に向けて新しい車の旅を提案してくれている。
よく考えると、電気自動車の加速機能や走行性は、そのクイックで繊細なレスポンスにおいてエンジンを上回ると言われる。そこにモーターならではの快適性や、これまでになかったような新しい機能が加わるとなれば、楽しくないわけがないよね。
籠島康弘=文