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OCEANS Fashion X Talk
フォルクスワーゲン パサート オールトラック
ボディサイズ:全長4780×全幅1855×全高1535mm
燃費:17.3km/L
総排気量:1968cc 乗車定員:5名
価格:516万9000円〜
とある調査によれば、全世界で10万ドル(約1100万円)以上する高級車の約6割がSUVだという。技術の進歩によってSUVの弱点だった乗り心地や燃費の悪さが改善されたことと、ライフスタイルの変化により、ケタ違いにSUV需要が高まっているのだ。ただし日本の都市生活者には、「残念ながらSUVは……」という声もある。それは立体駐車場問題である。
日本の多くの立体駐車場は全高1550mm以下でないと入庫できない。そして、特にマンションに住んでいる人はこの問題に直面することが多い。そんな人にも、クロスオーバーはぜひともおすすめしたい。
このフォルクスワーゲンのパサート オールトラックはベースとなったパサート譲りのゆったりとした乗り心地と広い室内空間を備えながら、最低地上高を引き上げることで悪路も得意。特に荷室の広さは下段の詳細でも取り上げるが特筆モノだ。
パサート オールトラックは、ふたつの意味で「長く」乗りたい車だ。ひとつは、長い距離を乗りたい。快適な乗り心地と静かさ、先行車両に追従するドライブアシスト機能の出来の良さなど、長距離ドライブで真価を発揮する。
もうひとつは長期間乗りたい。ドイツらしい質実剛健な造り、飽きのこないシンプルで機能的なデザインは、10年、15年と長く付き合えそうだ。ともに生活を楽しむ相棒。そんな雰囲気を持っているのだ。
フォルクスワーゲンの上級ステーションワゴン=パサート ヴァリアントにオフロードモードを搭載した4WDディーゼルモデル。ボディや内装はベースモデルと共通。シャシー変更で悪路走破性を高めている。
最低地上高はベースモデル比+30mmの160mmと、多少のラフロードであっても気にせず乗り入れられる。クラストップの積載容量を誇るワゴンに、黄金の組み合わせといえる4WD&ディーゼルエンジンがこの車の存在感を高めているのだ。
遠藤優貴(MOUSTACHE)=写真 サトータケシ、iconic=文
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