古きを訪ねてなお新鮮なリネンパンツ、
ワードローブにないとは言わせませんよ
サマパンっていい触感夏はリネン。それは和装から洋装へ移った明治を経由して今に続く、もはや慣習のようなものだ。余分な体温を奪い速やかに放散する熱伝導性、衣服内を快適に保つ吸汗速乾性、強度のある繊維のドライな触感。加えて、光沢とシワ、織りムラがもたらす見た目の涼感は、まさに天然の高機能素材。令和の時代を迎えた今もなお、男の夏服に君臨するに十分だ。
何年先も長く着続けられる服作りで人気のブランド、ヤエカのリネンパンツからも、永遠に古びないスタンダードな魅力が溢れる。まだ、持ってない?ならばコレでお試しを。
トレンドのディテールでそのまま夏を堪能できるうれしさを
サマパンって流行中!?近頃、よく見かけるタック入りのパンツ。これを夏に、とはいかなることか。タックに織り込まれた生地量は、ゆるやかな腰回りの証し。特に腿周辺は、肌との接触面積が減るために不快感が抑えられるのだ。トレンド感を味わいつつ夏に心地良いだなんて願ったりかなったり。アクネ ストゥディオズの本作は、シャリ感のある高密度のポプリン素材を採用し、軽量でドライタッチ。時代のシルエットにプラスアルファを与えてくれるのだ。
陽射しを味方にする夏柄の存在感に釘づけになる
サマパンって華もあるインドで生まれたといわれるマドラスチェックは、トラッドな夏柄の定番だ。灼熱のかの地を彷彿させる眩い配色は強い陽射しの下で映え、その華やかさを印象づける。このシーズンになると無性に着たくなるのは、夏を夏らしく感じたい気持ちの表れなのでは、と思うのだ(トラッドな柄であるのは言うまでもなく、ね)。
しかも、ノンネイティブのこちらはレーヨン×ポリエステルの軽量速乾素材を採用。快適性は担保してくれているから、涼しい顔をして炎天下を闊歩できるのだ。
川田有二=写真 菊池陽之介=スタイリング yoboon(coccina)=ヘアメイク 髙村将司、いくら直幸、谷中龍太郎、今野 塁、菊地 亮=文