<必需品1>
「木製のシューキーパー」で水分量を調整する
大事なスニーカーほど、キレイな状態を長く保つために履かないという選択肢を選ぶ人も多いだろう。しかし、未使用の場合でも保存状態が悪いと10年ほどしか保たないという。では、具体的に加水分解を防ぐにはどうしたらいいのだろうか。
「加水分解の原因は水分であり、スニーカーにとって水分は大敵。ですが、極度の乾燥状態では生地が傷んでしまう場合もあります。そこで役立つのが、木製のシューキーパー。プラスチック素材ではなく、ある程度の水分を吸収してくれる木製を選ぶことが重要です」。
100円均一のものでも十分効果を発揮するため、ぜひ取り入れたいアイテムだ。
<必需品2>
「プラスチック・バッグ」に入れて空気中の水分の吸収を防ぐ
スニーカーを整理する場合、湿気を防ぐため、収納棚に乾燥剤を置く人も多いだろう。城所さんいわく、「それだけでは空気中の水分を防ぎきることはできない」とのこと。
「シューキーパーをつけたままプラスチック・バッグに入れてしっかりと空気を抜き、外気をシャットアウトすることを推奨しています。大げさかと思われるかもれませんが、タバコやカビなどの生活臭、色移りなども防ぐこともできる効果的な方法です」。
<必需品3>
「シリカゲル乾燥剤」で水分を逃さずキャッチ
「プラスチック・バッグ内の水分対策のために、シリカゲル乾燥剤も同封しましょう。このとき、シリカゲル乾燥剤をアッパーに乗せると黄ばみの原因にもなるため、ソールの下に入れるのがポイント。
安価な製品でも、最近では吸湿状態が色でわかるタイプも発売されているので、定期的にチェックして乾燥剤を入れ替えることも大切です。お菓子についてくる乾燥剤でも十分に役立ってくれますよ」。
<必需品4>
スニーカーの変色防止には「黄ばみ防止剤」が有効
「微量の水分でもソールやアッパーの黄ばみにつながることもあるため、念には念を入れて黄ばみ防止剤と乾燥剤を併用することをおすすめしています。
とはいえ、靴用の黄ばみ防止剤はあまりメジャーではなく手に入れにくいので、ドラッグストアで発売している衣類用防虫剤でOK。一度黄ばんでしまうとなかなか落としにくく、ビジュアルにも影響してしまうため早めの予防が効果的です」。
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