脱・運動会オンチパパ●パパにとって意外と悩ましい運動会でのファッション。ハリキリすぎて体育の先生みたいなのも、グラウンドに馴染まないのも、やる気なしな部屋着系もNG。どこかに片寄った「運動会オンチ」なパパにならないためのヒントを伝授。
運動会参観でのコーディネイトの正解は、子供の年齢によっても変わるもの。保育園や幼稚園から小学校に舞台が移れば、参加する内容も変わるから。
そこで、保育園、小学校、中学校へ通う子供を持つファッション業界のパパに声をかけ、どんなスタイルで運動会へ行くのか聞いてきた。
・保育園児を持つパパの場合・小学生を持つパパの場合【3人目】中学生の息子を持つパパ中村 剛さん(39歳)横浜在住アーティストや俳優などのスタイリングをメインに手掛けるスタイリスト。休日はキャンプや釣りを子供と一緒に楽しむアクティブオトーチャンだ。
定番のデニムをシャツで取り入れて差別化を
「うちの子が通う中学校の運動会は父兄参加の競技がないので、参観するお父さんはみんな白Tにデニムを合わせたようなカジュアルスタイルの人が多いですね」。そう話してくれた中村さんは、こんな着こなしを披露してくれた。
「自分の中の定番色であるブルーと白をキーカラーに、周りのお父さんたちに合わせてデニムシャツを取り入れました」。
また、長時間屋外にいるので、温度調節のしやすいレイヤードスタイルが便利とも。
「朝と昼ではずいぶん温度が違いますからね。暑くなったらシャツを脱いで、Tシャツスタイルに。日焼け対策として長袖を選ぶのもオススメですよ」。
挿し色で使ったマルチカラーのソックスは、実はブランド選びに運動会ならではの理由が。
「ほとんど見えない部分ですけど、ソックスはスタンスというブランドのものを選んでスポーツ感をアピールしました。実はこのブランド、MLBやNBAのオフィシャルソックスを作っているんですよ」。
このように、スポーツと所縁のあるアイテムを取り入れるのも一興だ。
また、日射し対策としてサングラスは欠かせないとのこと。アイテム選びのポイントを聞くと……。
「参観イベントでは、優しい雰囲気を出すことが肝心です。怖いお父さんと思われると子供からの評判が悪くなってしまいますからね(笑)。なので、目の表情がわかるクリアレンズを選びました」。
悪目立ちせず、グラウンドに馴染む適度なお洒落。そのポイントは小物選びにあった模様。スタイリスト中村さんが教えてくれたプロの技は、誰でも簡単に取り入れられそうだ。
吉松伸太郎=撮影