色は個性を表現し、人に喜びを与え、心を癒す。それは時計にも同じことが言える。今回のテーマは、精彩を放つ男。
“精彩”という言葉には“美しい彩り”に加え、“生き生きと元気な様子”の意味も持つ。自分らしく輝くカラーからは、日々を前向きに生きる活力が溢れている。
IWC
IWC/パイロット・ウォッチ・クロノグラフ・
トップガン“モハーヴェ・デザート”
砂漠から着想を得たカラーは都会の風景にも自然に溶け込む2007年に登場した「トップガン」シリーズは、アメリカ海軍の精鋭パイロット教育プログラムの通称から名づけられ、特にセラミックスやチタンといった堅牢かつ軽量な素材をケースに採用したパイロットウォッチからなる。
ブランド初採用となるサンドカラーのセラミックスケースは、アメリカ海軍の国内最大の陸上施設、チャイナレイク武器センターのあるモハーヴェ砂漠をイメージしており、酸化ジルコニウムと他の金属酸化物を組み合わせた。過酷な環境下である砂漠の任務にも耐え得るタスネスを誇る一方で、その佇まいは実に洗練されている。夏の強い日差しを受けて特別な色を纏ったこの時計は、唯一無二の存在感を放つのだ。
GIRARD-PERREGAUX
ジラール・ペルゴ/GP1966 40MM
移りゆく空の色を表現したブルーグラデーション今年のテーマ「アース・トゥ・スカイ(地球から空へ)」のもと、人気シリーズ「GP1966」にブルーグラデーション文字盤が追加された。この色は、昼から夜に移りゆく空の青さを表現したもので、繊細なカラーリングが魅力。モデル名は、ブランドの精度追求の研究が認められ、1966年にヌーシャテル天文台の設立100周年を祝したセンテナリー賞が贈られた功績に由来する。
GLASHÜTTE ORIGINAL
グラスヒュッテ・オリジナル/シックスティーズ
’60年代の空気感を体現する、目が覚めるような色
大きな時代の変革期にあった’60年代の自由と革新性を現代に受け継ぐ。その象徴とも言えるファイアリーオレンジ文字盤は、その時代のグラスヒュッテ製時計によく見られた色。
これはイエローゴールドカラーのプレートに、レッドとブラックのラッカー塗装を幾層にも重ね、美しいグラデーションを生み出した後、さらに窯で焼成し色を焼き付けるという凝った工程を経る。また文字盤表面には当時使われた60トンものプレスによって表現される独特なエンボス加工を施す。
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