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2019.05.29

時計

正確、でもいい加減。フザけた “喋り” が楽しいニクソンの腕時計

見るからにレトロフューチャリスティックなニクソンの新作は、無数の穴からも察しがつくとおり、“喋る腕時計”だ。
実は2002年に出されたモデル「THE DORK」の復刻版で、その名も「THE DORK TOO」。デジタル表示の右隣に配置されたニクソンロゴのボタンを押すと、調子のいい英語で時刻や日時などを教えてくれる。
実は2002年に出されたモデル「THE DORK」の復刻版で、その名も「THE DORK TOO」。/ニクソン
SSケース、縦45×横35mm、デジタルモジュール。各2万5500円/ニクソン(ニクソントウキョウジャパン 03-6415-6753)
特筆すべきは「など」の部分で、午後5時には、「BEER ME!(ビール飲もうぜ!)」、午後6時23分に「FIVE, EIGHTY,THREE(5時83分)」などと、一部の時刻はなんとも「いい加減」に伝えてくるのだから面白い。この声がスノボ界のレジェンド、トッド・リチャードさんという点もツウにはたまらないだろう。
モデル名が「間抜け」を意味するスラングというのも妙に納得がいく。単純に時計を楽しもうぜ、というスタンスは、スケジュールや体調を管理するスマートウォッチ時代へのアンチテーゼというと、大げさなのかな。
 
鈴木泰之=写真 柴山陽平=スタイリング 髙村将司=文


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