「オーシャンズ X :幸せな離婚編」を最初から読むバツイチであることを公言している人もいれば、過去について口をつぐみ、「え、離婚してたの!?」という驚きとともに露見する人もいる。離婚という過去の捉え方は、経験者にとってみれば千差万別。言い換えれば、過去を話せるかどうかで離婚をどう捉えているのかがわかるってことだ。
そこで、30〜40代の離婚経験者200人(男女各100名)に「おおっぴらにできるかどうか」を聞いてみた。
■離婚の事実、おおっぴらにできる?(5項目から単一回答)・おおっぴらにできるし、積極的に話したい 17.5%
・おおっぴらにできるが、積極的に話したいとは思わない 53.5%
・できれば隠したいが、聞かれたら答えられる 21.0%
・絶対に隠したいし、聞かれても積極的に隠したい 7.0%
・その他 1.0%
離婚経験者の大半は、事実を秘匿していない
半数以上でもっとも多かったのが、「おおっぴらにできるが、積極的に話したいとは思わない」という声。「積極的に話したい」という人も含めると「おおっぴらにできる」派は7割以上にのぼった。対して「隠したい」派は3割弱にとどまるうえに、「聞かれたら答えられる」が大半。スタンスはどうあれ「話せる」人は9割以上という結果になった。
このことから、離婚経験者の大半はバツイチである事実を秘匿していないことがわかる。
ひと昔前なら、ヒソヒソと話されていたことを踏まえると、かなりの意識の変化のように感じるところ。具体的に、それぞれの回答を行なった理由に関しても見てみよう。
【「おおっぴらにできる」と答えた人の回答理由】「積極的に話したい」派「私がした決断が間違ってたか、間違ってなかったかは誰もわからないと思いますし、私自身もわからないです。でも、時が経ってこの経験があったからという風に思えるように前向きに考え、前向きに生きていきたいからです」(36歳女性・兵庫県)
「思い出すと今でも腹が立つので、話して発散したい」(45歳女性・大阪府)
「前向きのほうが楽しい」(35歳男性・千葉県)
「積極的に話したいとは思わない」派「今の時代に隠すことでもないし、辛い思い出でもないので、おおっぴらにしても構わないが、聞かれたり話の流れで話す以外は、話さなくてもいいことかなと思います。人によっては、悪い噂を流したり、受け止め方が違うと思うので」(32歳女性・東京都)
「経験として、それも自分だと受け入れているので、公表できる。相手と自分との関係上、話しておいたほうがいいと思う人には話しています」(34歳女性・大阪府)
「飲み会で聞かれるとネタになるので誰にでも話しているが、シラフのときに聞かれると空気が悪くなりそうなので話さない。要は、話しても場の空気を悪くしない雰囲気のときだけ話す」(32歳男性・東京都)
「おおっぴらにできる」派の理由は大きく2つ。「話すことで前向きになる」「隠しごとはしたくない」といった理由だ。いずれにしても、前向きでありたいという、離婚への受容姿勢が見て取れる。口に出すことで、離婚という状況に心をならす効能があるといえるかもしれない。
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