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2019.05.15

ライフ

本格化する生存競争 〜Road To Tokyo〜

ただくつろぐだけでも気持ち良い時間を過ごせ、サーフィンをした瞬間に人生は大きく変わってしまう。ひとつのシーンからそんな海の魅力を発見していくコラム。

今回は「Road To Tokyo 」

過日、スノーボーダーの平野歩夢プロが、東京オリンピックの選考を兼ねたスケートボードの大会に出場した様子が多く報じられた。
過日、スノーボーダーの平野歩夢プロが、東京オリンピックの選考を兼ねたスケートボードの大会に出場した様子が多く報じられた。ソチと平昌のシルバーメダリストが、来年の東京大会ではスケートボードでメダルを目指す。きわめて稀な話題に関心が高まったためではあるが、地上波のニュースや情報番組にスノーボードやスケートボードの映像が流れる時代になったのである。
大衆性を得られた理由の多くは、2010年のバンクーバー大会以降、結果を勝ち取ってきたスノーボーダーたちの貢献にある。オリンピックはショーウインドーといわれ、マイナーがメジャーへ変貌を遂げる絶好の機会。両者の生みの親であるサーフィンも、2人の息子たちのように輝く可能性を孕んでいる。
そして本大会に出場できるのは各国で男女最大2名ずつ。「東京では金メダルを目指す」と公言した五十嵐カノアを交え、出場を懸けた生存競争が本格化する。
memo
選手選考の優先序列は、①WSLが主催する世界王者を決するツアー、CTの参加選手、②2020年開催のISAワールドサーフィンゲームス(世界選手権)上位選手、③今年開催のISAワールドサーフィンゲームス上位選手、となる。この③の大会は今年の9月に宮崎県で開催され、各国から男女3名ずつが出場。そして日本代表としての出場権を懸け、千葉・一宮で「ジャパンオープンオブサーフィン」が開催された。

高橋賢勇=写真 小山内 隆=編集・文


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