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UVプリンターに近い操作感のレーザーカッター

素材にレーザー光を照射。焼くことで切ったり掘ったりの加工を行う。刃物ではないから対応マテリアルの幅が広い。
カットと彫刻をさまざまな素材に施せるのがレーザーカッター。木材はもちろん、レザーやデニムなども加工が可能だ。機種によってはプラスチックにも対応する。「基本的に金属は不可ですが、アルマイト加工になら表面を削ってマーキングすることが可能です」。
 

データはイラストレーターを使って作成

「テックショップ」のレーザーカッター用PCには、カット線指定の仕方が貼られている。
UVプリンター同様、デザインはイラストレーターで。切る、彫るの指定は、ラインの太さと色によって行う。出来上がったデータは制御ソフトのJobControlへ。
 

焦げの濃度や彫りの深さを設定する

サンプルは使用できる素材ごとに存在。マッチするものに従って入力を。
彫刻加工は濃さと深さの指定が必要なので、サンプルを参考に数値入力。この時点でマシンが稼働してから終わるまでの、おおよその時間が判明する。
 

レーザーの焦点を合わせる

焦点合わせを終えたら、PCと本体が正確に連動しているかもチェックすると間違いがない。
特殊なゲージをレーザーが出力されるノズルに取り付け、正しいパワーで照射されるよう焦点を合わせる。その後、レーザーポインタで示される実際の始点と、PC画面上の始点がズレていないかチェックし調節する。
 

各データをチェックしたらスタート

レーザーという非日常的な技術によって、素早く加工がなされる姿は見ているだけでも面白い。
加工開始を指示すると、セットされた板に高熱の光線が当てられ、凄まじい勢いで焼かれていく。シンプルなデザインであれば、完成までほんの数分しかかからない。
 

美しい仕上がりはレーザーならでは


手作業ではあり得ない滑らかな彫りと切断面の、木製ネームプレートが出来上がった。プログラミングに時間をかければ、もっと細かいデザインだって実現可能だ。
3Dプリンター、UVプリンター、レーザーカッターは、ハイテク工作機器の中心と言える存在。マスターすれば、DIYレベルが大幅に上がること間違いない。今後はさらに重要になる技術なので、早めに学んでおきたいところ。
次回は一般家庭ではまずチャレンジできない金属加工に挑戦。ハイテク機械と溶接技術を駆使し、オーシャンズオリジナルのiPhoneスタンドを作っていく。
 
[ショップデータ]
テックショップ
住所:東京都港区赤坂1-12-32アーク森ビル3階
電話:03-5797-7110
営業:10:00〜23:00(土日10:00〜21:00)
不定休(年末年始、ビル休館日など)
www.techshop.jp

藤巻 健治=撮影 金井幸男=取材・文


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