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2019.05.08

ファッション

キーマンが語る。天然の機能素材「ウール」が夏にも必要な理由

暖かくなるってのにウールなんてどうかしてるんじゃない?と思うアナタにこそ試してほしいのが、今やアウトドア界では必携になっている、素肌に触れる薄手のウールウェアだ。
チクチク感が全然ないってのはもちろん、目からウロコ必至なのが、汗ばむような日に着ても暑いどころか、むしろ涼しく感じられるところ。さらりとしたドライタッチが持続するのも、ならではの魅力だ。ウールウェアの権威ブランド、アイスブレーカーのマネージャー、幸村大悟さんは、秘密を次のように語る。

ウールは、厳しい自然が生んだ高機能素材

「アイスブレーカーの製品はニュージーランド産のメリノウールの羊毛を用いていますが、羊たちは標高1000〜3000mもある山岳を移動します。寒暖差の厳しい環境を生き抜くために、羊たちは、寒いときは熱を溜め、暑いときは放出する調温機能や吸湿蒸散性をその毛に持たせたのです」。
ウールとはつまり、自然が生んだ季節不問のハイテク素材。幸村さんは実際、365日ウールの肌着を着ているとか。この気持ち良さをまだ知らない人は正直もったいない。
ウールウェア/1、2_アイスブレーカー 3_山と道 4_ヴェイランス

1、2
ICEBREAKER アイスブレーカー

ラベンダーの花やオリーブの葉といった天然ベースの染料で染め上げた「ネイチャー ダイド」シリーズの2着。メリノウールを主とした素材は、テロ〜ンとしたなめらかタッチで、淡い艶に上品さが。[1]1万3000円、[2]1万9500円/ともにゴールドウイン 0120-307-560

3
YAMA TO MICHI 山と道

さらりとした肌触りのこちらは、肌着の上に着るタイプの「メリノフーディ」。サムホール付きの袖口や、体温調整に対応するハーフジップなど、機能由来の意匠は見た目にもカッコいい。なおカンガルーポケットは、お腹を冷やさないための意匠とか。1万6000円/03-5720-1677

4
VEILANCE ヴェイランス

アークテリクスがアウトドアで培った技術を投入したアーバンウェアブランドより。メリノウールとポリエステルの混紡生地を用いたTシャツは吸汗速乾性に優れ、ドライな肌触りが持続する。ストレッチ性も抜群とあって、最高にコンフォータブルだ。1万4000円/アークテリクス 03–6631–0833
 
清水健吾=写真 菊池陽之介=スタイリング 松本和也(W)=ヘアメイク 秦 大輔=文 長谷川茂雄=編集


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