連載「24時間365日、いつも一緒。」
仕事もプライベートも、いつも一緒の「夫婦ユニット」。プロフェッショナルとして、夫婦として、四六時中ともに過ごし、関係を保ち続ける彼らのヒケツを教えてもらった。
炊飯系フードユニット「ごはん同盟」として活動する、しらいのりこさんとシライジュンイチさん。
前編では夫婦喧嘩を「笑い」で切り抜けるというユニークな方法をうかがった。後編となる今回は、仕事のパートナーでもあることにおける、関係性の在り方について。
プライベートで険悪でも、仕事を通じて会話ができる
元々は夫婦で別々の仕事をしていたのりこさんとジュンイチさん。ごはん同盟の活動が軌道に乗り、本業となってからは大半の時間を二人で過ごしてきた。夫婦であり、仕事のパートナーでもある関係とは、どのようなものなのだろうか?
ジュンイチさん「今はプライベートと仕事の境目が全くありません。仕事中にプライベートな話をしたり、休みのときに突然思い出したように仕事の話をすることもありますね」
公私を完全に切り分けたい、自宅で仕事の話をしたくないという人も多いだろうが、二人はそこに頓着しない。むしろ、仕事と家庭を無理に分けないことが、円満につながっているようだ。
のりこさん「地元の新潟から東京へ出てきた直後は、喧嘩が多かったんです。夫が仕事を辞めたり、働き始めたと思ったらケガしたり、病気になったり……細木数子に言わせたら大殺界なんじゃないかというくらいの時期でした。何となく家庭内がどよーんとしていたんですけど、ごはん同盟の活動は始めていたので会話がなくなるようなことはなかったですね」
ジュンイチさん「一緒にイベントや料理教室をやる時に打ち合わせをするじゃないですか。感情が伴わない実利的な会話でも、全くないよりはいい。プライベートで険悪なときでも、視点をずらしてコミュニケーションが取れますから。それは一緒に仕事をやっているメリットかもしれません」
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