パタゴニアを着ているファッション業界人が以前にも増しているようだ。多くのアウトドアブランドがひしめく中、なぜ、やっぱりパタゴニアなのか。
そのワケを、シーンの動向に詳しい賢人、実際に愛用している37.5歳に聞いた。
WWD JAPAN.com 編集長 村上 要 さん Age 41
「近年はコレクションブランドにも、パタゴニアに感化されたアイテムが散見されます。今は“意志”が共感されなければモノが売れない時代ですが、自然保護やサステイナブルを深く考慮した製品作りを行っているパタゴニアには強い意志がある。
最近のますます熱心な活動から感じられる意志が、若い頃からパタゴニアに触れてきたオーシャンズ世代のデザイナーにリスペクトされているのではないでしょうか」。
ヴィンテージバイヤー 栗原道彦 さん Age 41
「ここ数年、ヴィンテージ市場でも人気が高まっています。以前から探している人が多い定番のアイテムだけでなく、発売当時は注目されていなかったニッチなモデル、2000年代以降の比較的最近の古着も求められるようになりました。
1990年代のアウトドアブームを牽引したブランドなので、昨今の’90sトレンドも追い風になっていますし、ロゴマークのタグもアイコニックでキャッチーですよね」。
ファッションスタイリスト 菊池陽之介 さん Age 39
「若い頃にも何度となく試着したのですが、当時の自分には少し高価なうえ、正直ちょっとオッサンっぽくも感じていました。それが年齢を重ねた今、不思議とシックリきて、先シーズンに“メンズ・クラシック・レトロX・ジャケット”を2色買い。昔よりコーディネイトに取り入れやすいデザインや配色も多くなったようにも思います。
プロダクトとしてのスペックの高さも魅力ですし、ブランドが取り組むさまざまな活動へのリスペクトもあります」。
あの名作フリースデザインを、春・夏・秋のスリーシーズン仕様に
PATAGONIA パタゴニア
プルオーバー式フリースの名作である「スナップT」デザインを、超軽量&薄手でも破れにくく、かつ雨風をブロックする耐久撥水加工のリップストップナイロンで製作。
ジップポケットに本体を格納し、コンパクトに携行できるパッカブル仕様も魅力。普段着としてはもちろんだが、アウトドアなど、大人の外遊びのお供にも最適だ。
清水健吾=写真 菊池陽之介=スタイリング 松本和也(W)=ヘアメイク いくら直幸=文