渋カジ時代、エンジニアブーツ&ベルボトムのコンビで、背高効果という恩恵をしっかりと享受していた俺たち。
なんと最近じゃスニーカーでスタイルアップが自然に楽しめるとか。ありがたい「厚底モノ」の最新作を厳選した。
厚さ 3.2〜4.5cm
普通に見えて厚底仕様、という点がウレシイ
一見するとベーシックなローテクスニーカー。しかし、そこは歴戦のビズビム。アッパーのキャンバスはコットンに特別な撚糸加工を施すことで、ナイロンのような質感を表現しているのだとか。
そして何より、ハイライトは厚底だ。踵(3.2cm厚)よりつま先(4.5cm厚)のほうを厚くした独特な形状のソールは、履くだけでスタイルアップ効果をもたらしてくれる。見た目のみならず履き心地をも考慮した設計という点もさすがだ。
厚さ 4.5cm
実力派ブランドによる、デザイン性の高さにも注目
アルピニスト用登山靴や消防士専用ブーツなど、プロ向けの本格靴を得意とするイタリアのディエッメ。近年はデザイン性の高い軽やかなスニーカーも提案し、上の写真はその好例だ。
センタージップを搭載することで脱ぎ履きの利便性に加え、ユニークなルックスを獲得している。安定した歩行性のみならず、ヒール4.5cm厚もあるビブラムソールは頼もしい背高効果を発揮。
厚さ 3cm
EYTYS エイティーズ
キャンバス系厚底スニーカーの先駆者エイティーズ。創業以来の定番「マザー」がタイヤから着想を得た型押し模様を配したアウトソールを纏いアップデート。コルク製インソールの履き心地もグッド!
厚さ 4.5cm
HUNTING WORLD ハンティング・ワールド
相澤陽介氏が手掛けるコレクションの今季テーマは「マリン」。波を表現したという本作は、アッパーの大胆なカットアウトやカーフ、スエード、ナイロンといった異素材使いが秀逸だ。
厚さ 4cm
OFF-WHITE ℅ VIRGIL ABLOH オフ-ホワイト ℅ ヴァージル アブロー
今やモード界の寵児となった人物ヴァージル・アブロー。目の覚めるようなオレンジが目を引くこちらのスニーカーは、履き口のヒール部分にプリントされた“RIGHT”と“LEFT”の文字が左右逆というのもユニークだ。
厚さ 5cm
GIUSEPPE ZANOTTI ジュゼッペ ザノッティ
「街のエネルギーや鼓動、そこにあるバイタリティや型破りな姿勢」を落とし込んだ新作「ストリート アーチン」。ヒールで5cm厚のソールデザインはウニの棘をイメージし、圧倒的な個性がある。
川田有二=写真(人物) 鈴木泰之=写真(静物) 菊池陽之介=スタイリング yoboon(coccina)=ヘアメイク 増田海治郎=文