こんなにデザインの余地があったのか。そう思わせる、個性豊かなソールたち。
洒落たカラーリングや、機能に裏打ちされたもの。効果は履いて実感すべし。
アディダス
ベースメッシュと足をサポートするフォージドメッシュを重ねた2層構造のアッパー。緩衝性と反発性を備えた独自ソール「バウンス」はサイドもユニークだが、真裏から見るとS字になっており、負荷のかかる部位の補強とパフォーマンスの向上を両立する。
フットストック オリジナルズ × エディション
名だたるブランドのフットウェアを手掛けるシューズデザイナー、竹ヶ原敏之介さんによるブランドとのコラボ作。スムースレザーの質感や白一色の端正な配色で、プラットフォームソールを強調したミニマルデザイン。
ジュリアン デイヴィッド
往年のスケシューを思わせるフォルムながら、野暮ったさは皆無でクラス感もたっぷり。そんなブランドの定番モデルの最新作は上質なカウレザーの風合いと、ヒールにブランドネームを刻んだ分厚いソールがインパクト大。
フィリップ モデル
ナイロンやメッシュ、上質レザーを組み合わせたアッパーやシャープな形など、魅力は数あれど、何といってもこの色使いがキモ。爽快なオレンジでミッドソールの積層を際立てている。
ルコックスポルティフ
洒落者の間では少し前から話題を集めているフットボールタイプ。シンプルだが実はこの「プリューム ツー」、マットなスエードに、テニスシューズのユニットソールを合わせたハイブリッドなデザインだ。
スローウォーク
まるで屋根瓦のようなシャークソールが目を引く、スパニッシュブランドの一品。ハイグレードなヌバックを使ったこのモデルは上野の名店、イケダヤ靴店でしか手に入らない別注仕様だ。靴紐は実はゴム製で、脱ぎ履きがラクチン。
オフ-ホワイト c/o ヴァージル アブロー
現代のスニーカー(それ以外もだけど)トレンドにおける最重要デザイナーといえばこの人。極太ストライプを配したヴァルカナイズド製法によるソールと「SHOELACES」のプリントは旬を知る大人の証しとなる。赤のジップタイは、取っちゃダメなヤツ。
ヴァンズ
プログラミングを思わせるボディのデザインは、どこかSFの世界観を感じさせる。これは、1990〜2000年代のインターネット文化に着想を得たもので、ソールのサイドにさりげなく「VANS」の文字を描いているのもいい。
ミズノ
トレンドスニーカー論争におけるダークホースとして推したいミズノ、なかでもその筆頭がこの「ウエーブプロフェシー 8」だ。2枚の波形プレートを重ねることで高いクッション性と安定性を実現した「インフィニティウエーブ」が超クール。
ユニフォーム・エクスペリメント × サヴソル
気鋭シューズメーカー、サヴソルとの初コラボ。ダッドスニーカー然としたボリューミーなソールながら、ホワイト基調で洗練されたルックスに。そこにオレンジのスタビライザーを利かせた、やりすぎてない主張が絶妙だ。
鈴木泰之=写真 松田有記=スタイリング 今野 壘=文