色数が少ないと、モノ足りなくなりそうだが、それを徹底すると、存在感が増すから面白い。ビビッドからシックなヤツまで、選択肢もいろいろ。
アグ
軽量で返りの良い、カリフォルニア製法を採用したコートシューズタイプ。パシフィックブルーはしなやかなフルグレインレザーで、ミリタリーグリーンは光沢感のあるナイロン製。いずれもヒールにエンボス加工であしらったロゴも控えめでいい感じ。シープスキンブーツに引き続き、春夏もこのブランドのお世話になりそうだ。
クラークス
切れ込みが入った「トライジェニック」というアウトソールで高いグリップ力と返りの良さが魅力の「トライスパーク」。裏地のない上品なヌバックアッパーは足馴染みも良し。発色のいい赤はインパクト大!
ラグ & ボーン
キメが細かく上質なイタリア産のカウレザーと、程良い厚みにモード感が漂うラバーソール。深いネイビーは、そんな定番モデルのシックなデザインをさらに際立たせるカラーリングといえよう。
アディダス スケートボーディング
スリーストライプスやハトメ、アウトソールまで統一されたのは「チョークコーラル」というニュアンスカラー。この暖かく優しい色みが、海を感じるカラーだという意外性にもグッとくる。
トップセブン
柔らかなナッパレザーにエナメルのトウガード、ネオプレン製の履き口とオールブラックにしてその表情は実に豊か。足にフィットするインナーブーティ構造により履き心地も軽やかだ。
プレミアセブン
真っ赤なボディに配されたのは、オーストラリアの先住民、アボリジニのフェイスペイントに着想を得た独特の柄。ソールはビブラム社の「XS-TREK」という登山用のもので、歩行性能もお墨付き。
ネイバーフッド
オリーブドラブのキャンバスアッパーやリブ状のトウなど、随所に軍用スニーカーの面影を残すハイカットモデル。イメージソースは’40年代のヴィンテージだが、ロゴ使いなどはモダンだ。
リーガル
レザーシューズの雄が手掛けると、スニーカーもこのとおりノーブルなルックスに。質のいいカウレザーはオールホワイトながら、サイドの切り替えなどでシンプルすぎないのもいい。
ヨーク
シンプルなものほど素材の良し悪しが如実に表れるが、カウスエードのアッパーで革のパイピングを利かせたスリップオンは上質さが際立つ好例。さまざまなパンツに合うようにノーズを長めに設計している。
オノザキトモタカ
ボリューミーなビブラム社製のガムソールは、ポップなイエローのアッパーに合わせて色別注した特別版。イタリア製の上質レザーをアッパーの随所に配したことでラグジュアリー感も漂う仕上がりに。
イノヴェイト
悪路でも快適に走れるよう設計された「ロックライト 295」。グリップ力の高い「スティッキーソール」やロゴをブラウンでまとめたデザインは、オフロードシューズなのに都会的。
鈴木泰之=写真 松田有記=スタイリング 今野 壘=文