メゾン初のメンズコレクションとして、そしてデザイナー活動を2年間休止していたエディ・スリマンのファーストコレクションとして話題にならぬわけがない、2019年春夏のセリーヌ。
ランウェイにも登場したこのボンバージャケットは、カリフォルニア生まれの現代音楽家・アーティストであるクリスチャン・マークレーとのコラボによるもの。
エディの服に通底する「ロック」を、サウンドではなく視覚として具現。だがそれは決して爆音ではなく、今季のテーマ「パリの夜」に沿う大人っぽさ、洗練を備えている。
表参道店のリニューアル、新宿伊勢丹メンズと大阪阪急メンズのセリーヌ店舗オープンを記念した限定アイテム。日本のサブカルチャーを代表する「マンガ」の擬音表現にも似たアートワークは、我々日本人にこそ袖を通してほしい、というメッセージか!?
鈴木泰之=写真(静物) 柴山陽平=スタイリング 加瀬友重、髙村将司、実川 実、iconic=文