来る3月29日(金)に公開される映画『ダンボ』。1941年のアニメーション版をもとに、ティム・バートン監督が実写&CGで描くファンタジーである。
その公開に合わせ、幼少時代に慣れ親しんだ『ダンボ』をファッションに落とし込んだのが、ロエベのクリエイティブ ディレクターを務めるジョナサン・アンダーソンだ。
バックパックのダンボはまるでペイントのように見えるが、実は異なるレザーをカットし、モザイク画のようにはめ込む技法「マルケトリー イン レザー」と刺繍によるデザイン。世界最高峰のレザークラフト技術を持つロエベだからこそ成し得た表現だ。
その精巧な作り込みに思わずうっとり。ダンボに乗って空を飛ぶように、夢見心地に誘ってくれるクリエイティビティだ。
鈴木泰之=写真 柴山陽平=スタイリング 加瀬友重、髙村将司、実川 実、iconic=文