春のデニム選びに迷ったら、いの一番に気になるのは、デニム界を牽引する人気ブランドたち。その今季の動向をリポート。
体育会系な“雄尻”も受け止める驚異の包容力
最新モデル「ステディ・エディーⅡ」の特徴は、ゆとりのある腰回り。そこからのテーパードシルエットの流麗さは、さすがヌーディージーンズ。つまり、若き頃は体育会系で鳴らしたデカめの“雄尻”諸兄でも安心して、グッドシルエットが堪能できるという1本だ。はくほどに味わいの出る“ドライ・ブラック・ツイル”は、トレンドのストリートスタイルを、大人びたものに仕上げてくれる。
試してみない? “インディゴグリーン”という新味
「インディゴグリーン」とでも呼びたくなる本作の正体は、インディゴデニムに緑色のコーティングを施した「グリーンコレクション」。ミリタリーにインスパイアされたグリーンは、生物を育む森の色でもある。新鮮なルックスの向こうには、エコロジーを重んじるブランドの理念も透けて見えるのだ。
さすが! 痒いところに手が届きますね、このGジャン
素材特有のごわつき&動きにくさでGジャンを敬遠する向きは少なくないが、新作「トミー」ならいかがかだろう? 着丈を若干伸ばし、肩にはアクションプリーツを装着して可動域を確保。それでいて現代的なボックスシルエットはキープしている。手の収まりを考えて設計されたスラントポケットもありがたい。そんな痒いところにまで行き届いた1枚なら、食指も動くでしょ?
西崎博哉(MOUSTACHE)=写真(人物) 鈴木泰之=写真(静物) 星 光彦=スタイリング 吉田太郎=ヘアメイク 髙村将司、加瀬友重、山口達也=文