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2019.03.08

かぞく

夫200人が告白。どうしても許せなかった、愛する妻の「あの言動」

連載「隣のオッサンは青いか?」を読む
喧嘩する夫婦
確かに愛している。いや、愛しているがゆえに、妻のちょっとした言動から価値観の違いを感じて、イラっとしてしまうことはある。かつて人生の大先輩から「長く一緒にいればいるほど、妻は他人だと改めて認識する」と聞いた。
夫婦生活、すり合わせできる部分も多いが、小さな違いが大きな隔たりに変化してしまうこともあるらしい。
今回調査したのは、夫たちが感じた「これだけは許せなかった……」という妻の言動について。すり合わせる方法についても考えてみた。(調査対象:結婚5年以上、子供のいる40代既婚男性200人)
 

納得いかない言動「なし」が6割。しかし、家庭では針のムシロな夫も……

夫200人へのアンケートで得られたコメントを分類すると以下のように分けられた。
■どうしても納得いかなかった妻の言動は?
・とくにない/覚えていない 63.0%
・良かれと思ってやったことにダメ出し 12.0%
・家事・育児のやり方が許せなかった 7.5%
・ありすぎて覚えてない 4.5%
・ボディタッチを拒まれた 2.0%
・仕事に理解がない 2.0%
・その他 9.0%
「とくにない/覚えていない」が6割と多数。円満な夫婦が多いのは何よりだが、裏を返せば4割は心にしこりが残っている様子だ。
最も目立ったのは「良かれと思ってやったことにダメ出し」パターン。家事に、育児に、心当たりのあるオトーチャンは多いだろう。これに続くのが、妻の家事や育児のやり方を指摘する声。「大変なのはわかるけど、それはないんじゃない?」って意見だ。ショッキングな「ありすぎて覚えてない」というコメントもチラホラ見える。家庭内は針のムシロ……そんな状態なのだろう。
では、具体的にどんな言動が心に残っているのだろう。項目ごとにピックアップしてみた。
 
■「良かれと思ってやったことにダメ出し」に類するコメント
寂しそうな夫
「一生懸命時間をかけて掃除したのに『時間をかけすぎ』と笑われた」(42歳)
「良かれと思って洗濯物を畳んだら、畳み方が違うと言ってやり直された」(39歳)
「晩御飯を作ったのに『嫌いだから食べない』と言われた」(45歳)
「食器の洗い物をする前に盛大に溜息をつくし、嫌そうにゴム手袋をしながら洗い物をしている姿をよく見るので洗い物を自分で片付けるように心掛けた。そしたら『洗い物をするな』と言われた」(40歳)
“あるある”エピソードのオンパレード。好意でやったことを批判されるのはかなりキツい。果ては、「ゴミ出しをしたら『近所の人の目があるのでしないでくれ』と言われた」(41歳)という声も。俺がそんなに恥ずかしいのか…… そんな気分になってくる。
 
■「家事・育児のやり方が許せなかった」に類するコメント
喧嘩する夫婦
「子供に対して感情的に怒っていたこと」(44歳)
「子供への対応。伝えていることが矛盾している、基準が定まっていない」(42歳)
「時間があるはずなのに部屋が散らかっている」(36歳)
「『ゴミが落ちているよ』と言ったら『知ってる』と言われた」(40歳)
育児では教育方針や叱り方に一貫性がないことに、家事ではあまりに家が汚れていることに、イラっとしてしまう夫が多い模様。
 
■「ボディタッチを拒まれた」に類するコメント
ベッドルームにいる夫婦
「疲れていると思い、肩を揉んだら、『触らないで』と言われたこと」(45歳)
「結婚して一度もセックスをしていない。娘は14歳」(43歳)
愛する妻からの言動は、心に刺さるものである。
……と、オトーチャンの怒りの数々を紹介してきたが、何も妻を非難したいわけではない。連載「妻からの『キツイひと言』読解講座」で紹介しているが、妻側にもそんな言動に至るだけの理由があるのだ。
例えば、帰宅後、「なんで帰ってきたの?」という言葉を投げかけられる背景には、夫の帰りが妻と子供の夜のルーティンを崩してしまうことがある(詳しくはこちら)。また、出張前に「あなたは休めていいよね」と言われる裏には、家事・育児で自由時間のない妻の不満がうかがえる(詳しくはこちら)。
すぐに納得できないことはあるだろうが、そこはグッと抑えて「どうしたの?」と声をかけたり、事情を察する観察眼を養うことこそ、心のシコリを解きほぐすための方策なのかも。小さな歪みを大きくしないためにも、妻の言動の一歩奥に踏み込んでみると、不満は小さくなっていくに違いない。

アイリサーチ=アンケート協力 千川 武=文


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