季節の変わり目で、体調を崩しやすい今日この頃。たまった疲れには「薬用養命酒」。……といきたいところだが、今回は養命酒ブランドから初めてのクラフトジンが出たという話。
ハーブの酒で人々の健康により沿ってきた養命酒らしい、日本古来のハーブを使ったボタニカルなクラフトジンだ。
香りを楽しめる酒として、世界中でブームになっているクラフトジン。その潮流を養命酒が再解釈して作られたのが、こちらの3商品。同社が長年研究を重ねてきた国産ハーブ「クロモジ」がベースになっている。
クロモジは、日本に自生するクスノキ科の和製ハーブ。お茶として飲まれるだけでなく、アロマオイルにも用いられる。高級楊枝として和菓子に添えられたり、千利休が茶室にあしらったり、桂離宮の垣根に使われたりと、昔から日本の文化に息づいてきた。その香りは、気持ちをゆったり、すっきりさせてくれる。
そのクロモジに重層的な香味を生む複数種類のボタニカル、中央アルプスの清冽な極軟水を合わせて、この香り高いジンは作られている。
プレミアムラインの「香の森(かのもり)」、デイリーユースに適した「香の雫(かのしずく)」、そして香の雫をベースとしたジンカクテルと、ラインナップも多彩。じっくりとジンの香りを楽しみたい本格派から、軽めの酒が好きなお酒初心者まで大満足の仕上がりで、夫婦の晩酌にもぴったりだ。
「薬用」ではないけれど、ふたりの関係を温めてくれる効果・効能がありそうな、養命酒の新作クラフトジン。さわやかな森林の香りとともに、日本ならではの「和」を思い出させてくれるテイストを楽しもう。
[問い合わせ]養命酒製造03-3462-8222www.yomeishu.co.jp中山秀明=文