軽んずべからず「軽自動車」
日本が世界に誇るマイクロカー「軽自動車」。普通車なみの機能を持ってバリエーションも豊富、しかも何かと遊べる要素も満載で、国内の新車販売台数の約4割が軽自動車という事実もある。決して軽んじちゃいけない「軽自動車」の魅力にズームイン!
軽自動車のナンバーは黄色。その理由は、まだETCが登場する前、有料道路の料金所係が普通車料金か軽自動車料金かを瞬時に見分けるため、軽自動車のナンバーに目立つ“黄色”が採用されたと言われている。
しかし、実は今、軽自動車でも「白ナンバー」で街を走れるまたとない機会がやってきたのだ。
この機会はおそらく後にも先にも今回だけ、軽を遊び尽くすなら、ナンバープレートの色も、ちょっとこだわってみない?
白ナンバーにする方法は2つ
それは
1:ラグビーワールドカップ特別仕様ナンバープレート2:東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会特別仕様ナンバープレートという2つ。
どちらも期間限定で今しかできない裏技。具体的な取得方法を紹介しよう。
1:ラグビー特別仕様ナンバーの申し込みは2019年11月末まで
2019年9月から11月にかけて、ラグビーのワールドカップが初めて日本で開催される。それを記念して発行されるのが「ラグビーワールドカップ特別仕様ナンバープレート」。
自家用であれば軽自動車も普通登録車(軽自動車以外の車)も同じナンバープレートになるのだが、下のように見た目はほとんど白ナンバーだ。申し込み時に大会への支援金の寄付を行うかどうかで2種類が用意されている。
これから登録する新車はもちろん、現在所有している軽自動車でもナンバーを変えずに変更できる。もちろん、住所変更などでナンバーを変える必要がない限り、取り付けた特別仕様ナンバープレートは大会終了後もそのまま使える。
2:東京オリパラ仕様の申し込みは2020年9月末まで
2020年に開催される東京2020オリンピック・パラリンピックを記念した特別仕様ナンバープレートも、自家用であれば軽自動車と普通登録車(軽自動車以外の車)が同じデザインに。こちらも大会への支援金の寄付の有無で2種類を用意。
ナンバープレートはオリンピックとパラリンピックのエンブレムがそれぞれ入った2枚を1組で交付される。車の前後どちらにオリ・パラナンバーを取り付けるかは自由だ。
こちらも新車はもちろん、登録済みの軽自動車でもナンバーを変えずにデザインを変更でき、大会終了後もそのまま使える。
申し込みは既に90万台以上!
上記の通り、ワールドカップも東京オリパラもすでに申し込みを受付中。実はその数が大変なことになっているという。
・ラグビーワールドカップ特別仕様 約23万3000件 ・東京2020オリンピック・パラリンピック特別仕様 約71万1000件(軽自動車の申し込み数。2019年1月末時点)合わせてなんと90万台以上! この勢いでいくと来年あたりには、逆に白ナンバーの軽自動車が街に溢れていたりして……。そうなってくると、「じゃあ黄色のままで」と思ってしまったりも。
しかし、軽自動車だからこそ楽しめるせっかくの機会、しかも二度とない機会かも? と思えば、軽〜い気持ちで乗っかってみるのは、ありなのでは?
籠島康弘=文