この2月から海を舞台にした新たな国際大会「SailGP」が本格始動した。豪・中・仏・英・米、そして日本の6カ国が世界の海を転戦し、洋上最速を懸けて戦うヨットレースだ。
使用艇は最新鋭カタマラン(双胴艇)、F50。同型のスピード艇を全チームが使用し、純粋に操舵技術やチームワークこそが勝敗を決める男らしいフェアな競技なのだ。
水中翼採用の同艇がフォイリングして(宙を浮いて)疾走する姿はまるで水面スレスレを飛ぶ飛行機で、最高速度は時速100km以上!
そして日本チームを最高執行責任者として率いるのは早福和彦氏。
ヨットレースの最高峰アメリカズカップにもクルーとして参戦し、2016年には同予選大会を日本開催に導いたひとりで、日本ヨット界の象徴的存在だ。その経験、力強さ、スピードをひしひしと感じる戦いは、海男なら今からでもチェックを。
鈴木泰之=写真 柴山陽平=スタイリング