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セットアップは超簡単。ブラウザ経由で表計算や文書作成も快適に

手元に届いたクロームブックを触ってみて、最初に感じたのはセットアップの簡単さだ。通常、PCのセットアップといえばさまざまな初期設定や、必要なアプリのインストール作業に結構な時間を取られるものだが、クロームブックの場合Googleアカウントを持っていれば、Wi-Fiに接続後、IDとパスワードを入力するだけで基本的なセットアップがほぼ完了し、すぐに使える状態になる。
ログイン画面
このように短時間でセットアップできる理由のひとつは、クロームブックに搭載されているChrome OSが、Webブラウザ(Chromeブラウザ)経由でさまざまなサービスを利用することを前提としたOSだからと言える。
画面
デスクトップ画面はWindowsのそれとよく似ており、画面の下にはよく使用するアプリの一覧が表示されている。Windowsの場合、アイコンをクリックすれば対応するアプリが起動するわけだが、Chrome OSではGmailのアイコンをクリックするとブラウザ上でGmailのサービスが呼び出される。つまり、基本的にはブラウザだけで作業を済ませる仕組みになっているわけだ。
ちなみに、文書作成をしたいなら「ドキュメント」、表計算なら「スプレッドシート」というように、やはりブラウザで提供されるGoogleのサービスを利用する。作成したファイルの保存も、オンラインストレージの「Googleドライブ」で行うのが基本だ。
操作画面
これらのサービスは、Googleアカウントを持っていれば無料利用も可能なので、アプリにかかる費用は格安に抑えられる。おそらく個人向けなら、クロームブックの本体価格だけで、たいていの用事が片づけられるだろう。
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バッテリーは超長持ち。実は「ワード」や「エクセル」も使える⁉

他のOSを搭載したノートPCに比べ、バッテリーの持ちが格段に長いのもクロームブックの大きな魅力だ。今回試用した「C423NA」の場合は、最大7時間程度のバッテリー駆動が可能になっている。
操作画面
実際に外出時に持ち歩いてみたのだが、1日中外で仕事をしていても、バッテリーの残量に不安をおぼえることはなかった。ちなみに電源オフ状態からの起動時間も、他のOSに比べ格段に素早いほか、スタンバイ状態からの復帰もスマホ並みに瞬時。外使いのPCとして、これはかなり魅力的だ。
先ほど「スマホ並み」という表現を使ったが、実はChrome OSは、スマートフォン向けOSのAndroidと互換性がある。ブラウザ経由のサービス利用が前提だが、Android用のアプリを使うこともできるようになっているのだ。
Playストア
アプリの検索&導入に利用する「Playストア」も、Androidスマホとまったく同様に利用できるのが面白いところ。
操作画面
Windowsでは「スタート」ボタンにあたる、デスクトップ画面左下のボタンを押すと表示されるアプリ一覧画面も、Androidスマホのそれとよく似ている。
一部非対応のアプリもあるようだが、Android用の「ワード」や「エクセル」など、筆者がよく使うスマホアプリ(ゲームを含む)のほとんどが動作した。
ワード利用
PC用の「ワード」や「エクセル」に比べ、かなり機能は制限されているがオンラインストレージのOneDriveともちゃんと連携できるので、外出先で仕事用の書類の確認や、ちょっとした編集を行う程度なら、これでも十分用が足りそうだ。
ブラウザと別のアプリを同時に起動させ、切り替えながら使うこともできるなど基本操作も共通しているので、WindowsやMacOSを搭載したノートPCと、ほとんど変わらない感覚で使えるだろう。
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