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猿田彦珈琲の商品はどれも、この哲学と紐づいている。たとえば、こちらの「猿田彦フレンチ」もそうだ。“理想の深煎り”を追い求めて生まれたブレンドは、ビターになりすぎない絶妙な味わいへと落とし込まれている。
「最近はコーヒーの味わいも多様化し、浅煎りの複雑なフレーバーを楽しまれる方も増えてきました。一方で、昔ながらの苦いコーヒーを好まれる方も、やはり根強くいらっしゃいます。こちらは深煎りのしっかりしたコーヒー感を味わいながら、生豆と焙煎による甘みも感じられるブレンド。従来のコーヒーファンはもちろんのこと、どなたにもハマる一杯だと思います」。

しかし、猿田彦フレンチは業界でも類を見ないほどに深煎りの豆だとか。甘みを保てるのはいささか不思議だ。
「そこは配合と焙煎のなせる技ですね。すっきりとしたコスタリカをベースに、グアテマラ、ケニアなどを配合して重厚さを与えています。また、時間とともに味の変化を楽しめるのも特徴で、冷めるごとに角のとれた丸みのある口当たりになります」。
 
飲みやすさNo.1。世代を超えてシェアしたい「猿田彦マイルド」

猿田彦フレンチとは反対に、軽快な味わいを際立てたのが「猿田彦マイルド」だ。文字通りマイルドに仕上げた、中煎りのブレンドである。
「とにかく飲みやすい一杯です。何杯でもグイグイ飲めるような、すっきりとした口当たり。もちろん猿田彦フレンチも合いますが、猿田彦マイルドは特にミルクとの相性が良く、奥さんや親世代まで含めて、家族みんなで楽しめますよ。女性人気も高いので、ギフトに選んでも喜ばれるのではないでしょうか」。
ベースとなっているのはグアテマラの味。先ほどは“重さ”を出すのに使われていたため、飲みやすいコーヒーに抜擢されているのは意外かもしれない。
「焙煎の方法を変えることで、グアテマラの違った表情を引き出しています。また、生産国こそ同じグアテマラですが、厳密に言うと別のエリアで栽培されたものを使っています。コーヒーはその土地の標高、気候、土質の違いなどでガラリと味わいを変えるもの。そこから目的に合った豆を探し、研究を重ねてブレンドしています」。


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