世のファッションはめまぐるしく変化するけれど、流行に流されず廃れないスタンダードがある。着こなしの基礎や土台になってくれる永久定番品が、好きだ。
いつ着ても変わらない安心感はそのままに、「ここがこうなったらもっといいのに」という素朴なリクエストや「遊び心」、そして「時代のムード」を隠し味にアップデートしたものなら、もっと好きになりそうだ。
「ヘインズ」のTシャツ
男の基本アイテム、白Tシャツの代名詞といえるヘインズのパックT。日本人の体型に合わせて各所のサイジングを調整したジャパンフィットが2014年に登場し、往年の赤パック世代の我々にもアッという間に浸透しているのは周知のとおり。
で、今度は生地のウェイトが5.3オンスとなり、従来より少し厚めにアップデートされたのだ。これにより肌が透けにくくなり、1枚でも余裕で着られるように。Tイチの季節にはちょっと早いけど、インナー使いにも丁度いいから今買ってもすぐに活躍するぞ。
「リーバイス メイド&クラフテッド」のデニム
デニムの永久定番ブランドであるリーバイスといえば、1936年から続く赤タブがアイコンだ。が、写真の1本はインディゴの青タブ!? 実はコレ、ハイエンドラインのメイド&クラフテッドだけの特別仕様で、ファンの間では10年ほど前から密かな話題だった。
さらに、もうひとつのアイコンとなるバックポケットのアーキュエットステッチも内側に隠されており、はき込むと色落ちによって浮かび上がる仕掛けに。
「クラークス オリジナルズ」のブーツ
スニーカーブームの反動で革靴復権の兆し。が、楽な履き心地に慣れた今は正直ツライ……。そこでクレープソールの優しいやつ「ワラビー」に再注目。しかも今季、流行色のペールトーンが仲間入りのビッグニュースが!
「ビルケンシュトック」のサンダル
「チューリッヒ」(左)の新作は、アウトソールが迷彩柄。さりげなくもスパイスの効いた隠し味のような演出が何とも大人好みだ。いや、もっと主張したい!というなら、迷彩ストラップの「アリゾナ」(右)をどうぞ。
渡辺修身、鈴木泰之、蜂谷晢実、高橋絵里奈(清水写真事務所)、比嘉研一郎=写真 星 光彦、来田拓也、松田有記=スタイリング 髙村将司、いくら直幸、今野 壘=文