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翌日水没しないために。テント内の熱を地面に伝えない工夫

ひと仕事を終えると、氷点下だというのに体はカッカと暑くなる。汗をかきすぎないよう、1枚長袖を脱いだら、次はテント内の整備にかかる。
「水没しないように、断熱材はできるだけしっかりと」。
そんな玉井さんのアドバイスを受けて、準備していた断熱材をドバッと投入。まずは厚さ1.5cmもある市販の断熱材のうえに、コールマンのマットレス、さらに普通のカーペットをプラス。その上にホットカーペットを敷き、マットを被せれば完成だ。
スノーキャンプ3-2v3
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まずは厚めの断熱材……
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次に、連結できるコールマンのフォールディング マットレス……
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カーペットを敷いて……
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ここで電気カーペットを導入……
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最後にカーペットを敷いたら……
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計5枚を利用して……完成!!
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テントを入り口から向かって左右に分けてレイアウト。右はリビングスペース、左はコット(組み立て型の簡易ベッド)を置くスペースにした。
テント内レイアウト
足先が冷えないようにテントシューズを履いて、リビングに上がる。

テントシューズ
もこもこのテントシューズ。寝る時の足先の冷えも防いでくれる。
こ、これは超気持ちいい……! 断熱材を重ねたことで、クッションが出来上がり、さらに電気カーペットの暖かさが体に染みる。
その後、タープを立てて、キッチンを設置。焚き火台は、水平を保てるスペースを選んだうえで、テントとタープから離して置けば、テントサイトが完成した! 計2時間ほどを費やした作業。夏キャンプに比べると、手間がかかるが、それゆえに真っ白なフィールドに自分のベースキャンプが出来上がったときの達成感はひとしおだった。
テントサイト完成
「あくまで電気カーペットを利用した一例にすぎません。改善点を見つけて、工夫していくのも楽しいはずです」と玉井さん。確かに夏キャンプより一筋縄ではいかない分だけ、改良の余地がかなり多い。寒さ対策をいかに成功させるか、リビングをいかに快適にできるか。そんなカスタム感もスノーキャンプの醍醐味のひとつなのだと実感した。
さて、ここで時間は12:00を回ったところ(なお、通常北軽井沢スウィートグラスのアーリーチェックインは9:00〜〈有料〉、通常は13:00〜。取材時は早めに設営を始めた)。
次回は、スノーキャンプならではのアソビを体験。雪山の中にいる動物たちの痕跡を辿る「アニマルハンター」に参加する。手順を知っていれば、自分たちでも試せるアクテビティである。乞うご期待!
 
>1回目「スノーキャンプの魅力と注意点」を読む
>2回目「防寒着とギア選び」を読む
【取材協力】
北軽井沢スウィートグラス
住所:群馬県吾妻郡長野原町北軽井沢1990-579
電話番号:0279-84-2512(予約センター)※水曜定休
※営業時間・定休は季節により変更
https://sweetgrass.jp
芋川 健=取材・文 澤田聖司=撮影



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