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テントはコットン素材がベター。普通のテントも可だが、暖かさが違う

続いて聞いたのは、ギア選び。夏・秋と使ってきたキャンプ用具をそのまま使う……なんてことは難しい? と思っていたが、降雪や寒さに対応する4シーズン用ではなくとも、普段のテントでもできるのだという。
「ただ、快適性という意味ではシャカシャカしたポリエステルのテントよりも、コットン素材やポリエステルとコットンを混紡したポリコットン素材のテントが向いています。理由は2つ。コットン素材は、熱を貯めこみ、熱に強いから。保温性が高いのはもちろん、テント内で暖房器具を使うため、万が一のときに火がつきづらいこともポイントです」。
「テクニカルコットン」という名称の素材を使った、ノルディスクのテント「アスガルド」の生地。
今回取材で使用したノルディスクのテント「アスガルド」の生地。「テクニカルコットン」という名称の素材で、ポリエステル65%、コットン35%が混紡されている。
コットン生地といえば、ノルディスク、テンティピ、テンマクデザインといったブランドがメジャーだ。
 

暖房器具はどれを使う? ビギナーは背伸びせず、電気カーペット&電気毛布を

とはいえ、テントをコットン製にしただけでは、暖かさは知れたもの(というより、保温性が高いだけなので、零下のままだ)。ここで登場するのが、暖房器具というわけ。
暖房器具は主に3種類。①火事の心配の少ない「電気カーペットや電気毛布」、②十分な暖かさが得られる「石油ストーブ」、③暖房力の高い「薪ストーブ」だ。極寒となると①だけでは心許ないが、キャンプ場によって②③が禁止されている場合もある。
エクストリームな環境だけに、それ相応の覚悟は必要だが、無理は禁物。気持ちをビシッと整えて、次回からいよいよベースキャンプの設営を開始する! はたして、初めて雪上でテントを立てるのには、どんなコツが必要か? 待て、次回!
 
>1回「スノーキャンプの魅力と注意点」を読む
【取材協力】
北軽井沢スウィートグラス
住所:群馬県吾妻郡長野原町北軽井沢1990-579
電話:0279-84-2512(予約センター)※水曜定休
※営業時間・定休は季節により変更
https://sweetgrass.jp
芋川 健=取材・文 澤田聖司=撮影



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