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日本では法整備がまだまだ未発達。代理出産という選択

そうした現状の中で、代理出産という選択も注目されている。ただ日本では代理出産に関しての法整備がされておらず、今回のリサーチでも肯定的に捉えている男女は全体の16%という結果になった。第三者が関わるために倫理的に考え難いという人も多い中、子供が欲しい気持ちはわかるという声も多くあがった。
「産んだ親が情を持ってしまうのではないかと不安だが、どうしても子供が欲しいなら選択肢のひとつとしてアリだと思う」(44歳、女性)
「個々の事情は知り得ることではない。ただ、利用に際したガイドライン策定とその順守・管理・監視が必要だと思う」(47歳、男性)
セックスレスが原因で不妊治療も。医療の力で、計画的に子供を授かる時代か

不妊治療のために受精卵・精子を凍結するだけでなく、計画的に妊娠する手段として、受精卵・精子凍結を考える夫婦も増えている。日本でも受精卵・精子凍結を行える専門クリニックが増えており、半数以上の男女が肯定的だった。
「受精卵を凍結することで後々妊娠することができるのは、選択肢が広がるので良いと思う」(41歳、女性)
「受精卵の凍結をすることでタイミングがいいときに妊娠できる」(42歳、女性)
「持病があるので精子凍結には興味がある」(43歳、男性)
社会や夫婦のあり方の変化を背景に、計画的に妊娠できるひとつの手段として受精卵凍結を考える夫婦も増えている。
不妊治療の一環としてではなく、医療の力を借りて子供を授かったという夫婦もいた。
「1人目出産後、セックスレスだったが2人目が欲しくて、妻と話し合った結果、人工授精という方法を選んだ」(43歳男性)
子供のことを考えると、それもひとつの選択肢なのかもしれない。

少子高齢化が進む日本において生殖医療のニーズが増えるのは当然の流れかもしれない。その費用を自治体が助成する制度もある。そんな中、子供を授かるということにどう向き合っていくかは、忙しい日々の中でもおざなりにしてはならないトピックだ。



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