モノトーンの静かなイメージから、ビビッドカラーを巧みに使ったポップな世界へ。ブルーフェイスに黄色いインダイヤル、左右で色を切り替えたダイヤル外周。アクセサリーとしての機能も優れることは、言うまでもない。
デニムと相性のいいシルバーアクセサリー。それをいかに洗練させるか。カルバン・クラインからの解答はこうだ。ブレスレットは、太さが異なる2つのメタルをX状に重ね、独特なフォルムを形成。コンテンポラリーなムードを持たせた。そして、どこかドッグタグを想起させるネックレスは、シルバー部分を黒のメタルパーツで挟むことでモダンに昇華。オマケに普段使いしやすいプライス設定。これを模範解答として異論はないはずだ。
どこかセクシーでノーブルな、ゴールドケースの腕時計が示すのは22時25分。大人の時間の始まりである。シルバーのダイヤルは光の当たり方によって表情を変え、バーインデックスはそこに力強い影を落とす。無駄を削ぎ落としながらも強い存在感を示すデザインは、まるでスタンダードジャズのような魅力を放っている。
清水健吾=写真 菊池陽之介=スタイリング MASAYUKI(The VOICE)=ヘアメイク